元祖SHINSHINさんのブログ
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オレンジソース・クレープ
クレープなんて、原宿とかにいる若い人たちの食べ物だと、
正直、少しバカにしていた。
小田真規子の親切にも程があるんじゃなかろうか、
などと半ば呆れながら眺めていたレシピ集の中に、
表題のレシピが載っていた。
実際の書籍では、「クレープ」となっているが、
明らかにオレンジソースを使っているところが味噌なので、
表題名は、オイラが勝手に名付けた。
白地に水色の縁取りが入った可愛らしい皿の上に、
思いのほか白いクレープが数枚、三角に折りたたまれて横たわっている。
その上には、線のように切り込まれたオレンジの皮が散りばめられていて、
美しいオレンジ色のソースが淫らにも思える様相でクレープにまとわりついている。
その構図の中央左側には、
ミントの葉が一節、アクセントとして緑色の光を放っている。
アダムとイブの美術画を思い描けるような気がする。
*
ほとんど絵画のようなオレンジソース・クレープを眺めていると、
こんなものがホントウに料理素人なオイラに作れるのだろうかと思う。
そう思うや否や、思い立ったら吉日的に、必要材料を買い込んでいた。
【材料】 直径20cm 10~12枚分
①生地 薄力粉100g、砂糖30g、有塩バター20g、卵2個、牛乳250ml、
サラダ油:適量
②ソース オレンジの絞り汁(あるいは果汁100%オレンジジュース)1カップ、
砂糖20~30g、オレンジの皮の千切り1/4個分、ラム酒大さじ2、
有塩バター10g、グラニュー糖・ミント:適宜
オレンジは1個だけだと、1/2カップしか果汁にならない。
レシピでは半量に煮詰めるとあったところ、温めてバターを溶かすまでと省略した。
また、ミントの葉は入手できなかったので、あきらめた。
小田真規子の親切丁寧なレシピに従って、作業を進めてみた。
クレープを焼いたのは初めてだったが、すぐにコツがわかって、
ガンガン焼けるようになった。
今まで経験した生地の中でも、もっとも薄く、時間もあっという間に焼ける。
10秒、20秒の世界で、焼けてしまう。
結果、オレンジソースは煮詰めていないので、
ややとろみに欠けたのが残念だったが、
まろやかな大人の甘みが漂うソースになっていた。
クレープ生地の方も、しっとりとして、ほんのりと甘く、
ソースと合わせて口にすると、ややアクセントにかけるような気もするが、
なかなか上品に美味い。
ソースをもっと甘くして、インパクトを強めたいような気もする。
甘みをもっと感じるバニラアイスクリームをトッピングしたい気にもなる。
書籍と同じような水色をした皿を発見したので、
よく洗って、その皿にクレープを盛ってみた。
水色の皿に、オレンジソースの色が映える。
トッピングに、たまたま買ってあった、
オレンジピールを切り刻んで、クレープの脇に添えた。
一端の画家になったような気分になれた。
*
材料を見るとわかるように、卵と牛乳、砂糖、バターが入っている。
タンパク質と炭水化物、脂肪分が、バランス良く配合されている。
高齢者のフレイル対策に、一役買うことのできるレシピと思われる。
冷蔵庫で3日保つとされているところもイイ。
果物の種類を変えれば、いろいろアレンジできる点も、劇オモロイ。
この次は、どんな色で描いてやろうか、ってな気分まで味わえる一品だ。
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