加熱が十分ならば問題ないのだが、
不十分だと食中毒が発生する。
加熱した鶏肉を切ったとき、中心に赤みが残っていると危ない。
下痢、腹痛、発熱、倦怠感、頭痛、めまい、筋肉痛が主な症状とされ、
風邪と間違えられることも多い。
発症までの潜伏期間は2~7日と長いのが特徴。
忘れた頃にやってくる食中毒なので、
保健所は、原因食材を捜すのに苦労するらしい。
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書店で見つけたカレーレシピ本。
★「カレーの便利帖」 晋遊舎ムック便利帖シリーズ014 2018.5.1.発行
一番簡単なのは、チキンカレーと。
必要なスパイス、ターメリック、コリアンダー、クミン、レッドペッパーを
購入し、あと6時間もしたら、調理に取りかかる予定。
書籍では、各スパイスメーカーごとに比較採点されていた。
それぞれプロがベストというものを集めれば最高なのだが、
あっちこっち探すのが面倒なので、ハウス食品「GABAN」で統一した。
鶏もも肉はすでに冷凍庫から冷蔵庫へ移し解凍体制に入った。
室温解凍だと、カンピロバクターが増殖する可能性があるので避ける。
レンジでの解凍は、解凍ムラが出るとされるので避ける。
急ぐのならば、ジップロックに入れた鶏肉を氷水で解凍すると良いという。
タマネギは大きめのをひとつ繊維と交差する薄切りにして、
ジップロックへ投入し、冷凍庫へ入れた。
冷凍しておくと、生から炒めるより驚くほど早く、
ほんの5分くらいでタマネギが飴色になるという。
トマトの水煮はフードプロセッサでなめらかにせよとあるが、
面倒くさいのでカットトマトをブチ込む予定。
なめらかなトマトソースもみかけたのだが、
バジルが入っているので今回は避けた。
書籍で紹介されている基本中の基本と言われる味を、確かめたいからだ。
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レシピ本を眺めているうちに、
調理時短とカンピロバクター対策に意識が向かっていった。
書籍では最初に鶏肉を切る段から始まるのだが、
これだと、まな板と包丁がタマネギより先に汚染されてしまう。
いちいち洗うのも面倒なので、
炒める時間も早くなるタマネギ先切りの冷凍庫保存を選んだ。
これで、6時間後の調理で、まな板と包丁は鶏肉だけに集中できる。
保健所によると、この調理の順番ミスによる肉由来の食中毒が絶えないという。
また、順番を守っていても、ふとした弾みで野菜などへ汚染が生じ、
調理学校などでもこのパターンの食中毒がしばしば起きているという。
手洗い迎行、できれば肉オンリーな、まな板と包丁を。
また、レシピでもうひとつ気になったのが、
鶏肉を柔らかくするために、ヨーグルトで30分以上マリネするという段。
乳酸菌が鶏肉を柔らかくするということだが、
状態が悪いと、カンピロバクターが爆増する。
(乳酸菌が少しは頑張ってくれるだろうけど)
怖いので、やるんならしっかりと火を通すしかない。
けれど、火を通しすぎれば、鶏肉が固くなってしまう。
この辺は、試行錯誤していくしかなさそう・・・。