kabukabumanさんのブログ
NY市場はsell in may 東京市場は?
昨夜のNY市場は1~3月期が23%の減益となったAIGと
四半期決算としては過去最大の赤字を計上したテスラモーターズが
足を引っ張りましたが、ここまで約7割の企業が決算を終え
平均増益率は前同比+22%と絶好調です。
にも拘らず、このところ株価は軟調な展開が続いており
そこで思い当たるのが「sell in may」というアノマリーです。
その根拠ですが、5月のニューヨークは一年を通じて最も心地良い気候なので
この時期に休暇を取る機関投資家が多いことから
5月は手仕舞い売りが増加すると考えられている様です。
またヘッジファンドの換金売りが原因の一つだという説もありますし
今年に限っては、ヘッジファンドによるドル売りポジションの巻き戻しも
株価にとってマイナス要因になっているのかも知れません。
一方3%を超えた米国債10年物の金利はその後2.95%前後で安定しており
少なくとも株価の下落要因になる水準ではありませんし
米中貿易摩擦(交渉)が落ち着けば金利はさらに低下すると予想しています。
ところで、ドイツ経済の先行きに黄色信号が点ったことや
https://jp.reuters.com/article/column-germany-osamu-tanaka-idJPKBN1I30XZ
米国株に材料出尽くし感が見えることで、欧州系のヘッジファンドが
日本株の実需買いを検討しているという情報があります。
勿論消去法的な選択肢だと思いますが
彼等にとって、北を巡る地政学的リスクが後退したことはプラス要因で
政局が混乱しているとはいえ、安倍総理のスキャンダルは
トランプ大統領のスキャンダルに比べれば取るに足らないと考えている様です。
まあ真偽の程は明らかではありませんが
ドル円相場が109~110円であれば充分買える水準ですし
先物を5兆円程度売り越している海外勢の買い戻しも期待出来るため
NY市場が大幅に調整しても、東京市場は底堅く推移する様な気がします。
さらにテクニカル的に日経平均は5日線、25線を上回っており
一目均衡表も雲の上にあります。
一方NYダウは5日線、25線を下回っており一目均衡表は雲の下。
ナスダック指数はかろうじて5日線、25線を上回っていますが
やはり一目均衡表は雲の下という状況です。(5/2現在)
以上から日経平均は短・中期的に上昇トレンド
ダウとナスダックは横ばい、または下降トレンドが予想され
6月中にN/N倍率が逆転する可能性は高いと考えています。
という訳で、期待も含め NY市場が「sell in may」でも
東京市場は「buy in may or stay in may」だと予想します。
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