昨夜のNY市場はFOMC終了後の議長発言で年4回の利上げ観測が後退し
ダウが一時200ドル以上上昇する場面もありました。
しかしGDPの見通しが0.2pt上方修正されるなど
景気は引き続き順調な伸びが予想されるとのアナウンスが
再び投資家心理を冷やし、株価は上げ幅を縮小。
さらに、EU連合がアップルやグーグルなど米国のIT企業に対し
サービスの利用に応じて課税する方針を明らかにしたことから
貿易戦争に対する懸念が再燃し株価は3指数共マイナス圏に沈みました。
過去FOMC終了後の声明がハト派的であった場合
株価は殆ど上昇していましたが
昨夜のNY市場の反応は、不安な投資家心理を如実に反映しており
今夜もハイテク株を中心に売りが広がるのではないかと心配しています。
一方国内も森友問題が泥沼化の様相を呈しており
海外勢の売り越しは止まりそうにありません。
また尖閣を巡り、日中間の地政学的リスクが深刻化する可能性が高まり
どう考えても、長期投資は危険な地合いになりつつあると思います。
年初から日経平均5月25000円、7~8月27000円と強気の予想をしていましたが
日米共に政治が安定しないという想定外の事態が収束しない限り
世界の株価は米国の保護主義が足枷になり
徐々に下落して行くのではないかと考えています。
それでも通常ならヘッジを強化して対処するところですが
今回はポジションを大幅に減らして本格的に様子を見ようと思います。
指しあたって米朝会談(実現すれば)の結果が判明する頃まで
開店休業の予定です!
因みに今日は10銘柄損益確定、1銘柄一部損切り、新規購入は1銘柄で
持ち株は現物11銘柄+NK225先物(売り建て)、CPは82.19%です。
今後は欧米株安、新興国株安、有事の円高などに気を付けるとともに
充分な余裕資金を残して投資されることをお勧めします。