東京市場は政治が株価の足を引っ張るという最悪の事態になりました。
森友問題が蒸し返され、安倍内閣の支持率は37%台に低下。
これが株価下落の一因になっており「籠池の呪い」とも言えそうです。
こうなると円高も円安も関係なく外国人は売って来ます。
というより現物は既に年初から2兆円売り越しており
昨年秋の買い越し分は全て売り終わった計算になります。
さらに問題は先物で、こちらは年初から6兆円の売り越しです。
北を巡る地政学的リスクと、安倍政権の支持率低下が主な原因と思われ
お陰で先週末時点で日経平均のPERは12.70倍。
しかも3月に入りずっと12倍台が続いています。
因みに先月まで「日本株は割安」という論評が多く見られましたが
PERが12倍台に低下してからはそれすら聞こえて来なくなりました。
何故なら割安にしているのは外国人の売りが主な原因なので
日経平均のPERが12倍を割り込んでも買い越しに転じる保証はありません。
つまり地政学的リスクと安倍内閣の支持率低下が解消されない限り
海外勢の先物売りは止まらず
我々が首を傾げている間に日経平均のPERは11倍台、10倍台へと
低下して行くかも知れません。
従って今の東京市場はファンダもテクニカルも関係ないと考えています。
それでも中にはキラリと光る銘柄が散見されます。
地合いが悪い時に強い銘柄は何れ大きく反発する可能性が高いので
今はそういう銘柄をしっかり見極める時だと思います。