優利加さんのブログ

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ダブルボトム形成から反発へ向かうか?

昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -420.22 @24,608.98, NASDAQ -92.45 @7,180.56)。ドル円為替レートは106円台前半の前日比円高方向での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が殆どだった。東証1部では、上昇銘柄数が237に対して、下落銘柄数は1,791となった。騰落レシオは82.31%。東証1部の売買代金は3兆235億円。

TOPIX -32 @1,708
日経平均 -543円 @21,182円

トランプ米大統領が発した保護主義発言をきっかけに米国株が大きく3日続落し(3日間でダウ工業株30種平均は1,100ドル以上下落)、さらに円高も加わり、TOPIXも日経平均も3日連続で大幅下落した。日経平均は一時、前日比635円安まで売られた。日経平均は、2月27日に下向きの25日移動平均線に十字線で頭を抑えられて下へ弾き飛ばされてから3日連続で大幅大幅続落している。もし、来週以降、
反発すればダブルボトムの形成となり、徐々に反発を試す動きになると期待される、どう展開するか?
日経平均は200日移動平均線(3月2日時点で21,179円)をまだ割り込んでいない。200日移動平均線はトランプ氏が米大統領選挙で勝利した2016年11月以降、下値支持線として機能している。

トランプ米大統領は3月1日、鉄鋼は25%、アルミニウムは10%の追加関税を課すと表明した。中国などとの貿易戦争が激化するのは必至で、世界的な景気減速を懸念し米国株は大幅続落した。韓国市場や香港市場では鉄鋼株が全面安となり、東京市場でも鉄鋼株の下落は目立った。また、鉄鋼を運ぶ海運も下げが目立った。追加関税により中国から米国への鉄鋼の輸出が減れば、その分はアジアへ向けられ、アジアでの鉄鋼価格が下落する可能性が高まるからだ。

米国が保護主義と同時にドル安容認の姿勢を強めると読みから、円買い・ドル売りが強まった。日銀の黒田東彦総裁が再任に向けた所信聴取で「2019年度ごろに出口戦略を検討するのは間違いない」と述べたことで、日銀の金融政策が早期に正常化に向かうとの思惑が広がった。これを受けて、国内債券相場が下落して長期金利が上昇し、円買いが強まった。この結果、円相場は一時1ドル=105円台後半まで上昇した。主力企業が公表している2018年度1~3月期の想定為替レートは1ドル=110円がほとんどであるが、2月上旬以降の為替レートはそれより円高の水準で推移している。日本株の大きな支えである好業績という大前提が揺らぎかねない。

日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は目安となる20を越えてきており、今朝は28.72となる場面もあった。https://jp.investing.com/indices/nikkei-volatility

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、鉄鋼(2位)、ゴム製品(3位)、輸送用機器(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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