大手証券の先物手口は日経平均株価の動向を探る上で参考になりますが
中でもG.Sの情報収集力は群を抜いており
唯一リーマンショックを黒字で乗り切ったことでも有名です。
それだけに、先物トレーダーの中にはG.Sの手口をマメに分析して置けば
相場の流れがほぼ分かるという信者も多い様です。
そのG.Sの先物手口に大きな変化が見られたのは2月14日でした。
前日の2月13日、G.SはNK225先物を15692枚売り越していましたが
バレンタインデーを境に11日連続買い越し
今日現在で12761枚買い越しに転じています。
尤も2月14日は日経平均株価が終値で年初来安値を更新した日ですから
当然とも言えますが、その後の買い戻しがあまりにも急ピッチなだけに
G.S信者は3月MSQ値は高いと予想しているかも知れません。
つまりG.Sはパウエル議長の議会証言で相場が崩れないこと。
さらにはヘッジファンドの動きを察知していたのだと思います。
という訳で3月9日のMSQは波乱なく通過しそうな雰囲気ですが
G.Sが買い戻した先物は6月へロールオーバーさせていますので
3月後半以降は再び波乱含みの相場展開が予想されます。
そして波乱のきっかけは沢山ありそうです。
◇パラリンピック終了後に北を巡る地政学的リスクが再燃
◇3月FOMC終了後の議長会見で年内4回の利上げ観測が浮上(米国株下落)
◇トランプ政権内のトラブルやトランプ政権と議会の対立激化(ドル売り)
◇中東の地政学的リスク、ECBの金融政策、中国の景気後退など・・・
どれを取っても円高に振れる要素ばかりですが
4月の決算発表時期に1ドル105円辺りをウロウロしている様では
企業の次期業績予想が慎重になり、株価の重しになり兼ねません。
ですから円高の状態で決算発表時期を迎えた場合
輸出関連株を決算を跨いで持ち越すのはリスクが高いと思います。
因みにG.SがNK225先物の売り玉をロールオーバーさせると
その間(6月MSQまで)日経平均株価は下降トレンドに向かう傾向があるので
4月以降はG.Sの先物手口に充分注意して置く必要がありそうです。