NY市場はFRBがインフレ見通しを上方修正したことや
雇用統計が予想を上回ったことで、年4回の利上げ観測が浮上し
10年物国債の利回りが2.841%まで上昇しています(約4年ぶりの高水準)
一方先週末のNY株式市場は金利の急上昇に対する警戒感から
PERの高いハイテク株を中心に売りが広がり、ほぼ全面安の展開になりました。
<米国債10年物利回り>
https://jp.investing.com/rates-bonds/usa-government-bonds?maturity_from=180&maturity_to=180
また長期金利が3%を超えると有利子負債の多い銘柄(セクター)や
PERが高過ぎる銘柄はさらに売り込まれる可能性があり
ブラックマンデーの再来を予想する専門家もいます。
しかも米国の金利が上昇すると日本の金利も上昇する傾向があるので
日本企業の場合も同様に注意して置きたいポイントだと思います。
しかし米国の金利が急激に上昇すればドル円相場は下落する可能性が高いので
日本企業の業績が順調に伸びている限り
米国株が大幅に下落しても日本株への影響は軽微ではないかと考えています。
その理由ですが、日経平均のEPS(2/2時点=1541円)は
2019年3月期決算で1650円辺りまで増加が見込まれており
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/11002
2/2時点のPER(15.10倍)で計算しても「1650円×15.10=24915円」
そこに円安が加わればPER16倍でもまだまだ割安だと思います。
「1650円×16.0=26400円」「1650円×16.5=27225円」
一方NYダウのPERは2/2時点で26.85倍と依然過熱状態が続いており
「ダウ=超割高、日経平均=割安」という現状を考えると
半年以内にN/N倍率が逆転する可能性はかなり高いと予想しています。
<半年後のN/N倍率予想(期待も込めて)>
日経平均(27000円) ÷ NYダウ(26000ドル)= N/N倍率1.038