年明けのNY市場は3指数共に連日高値を更新し
トランプラリーならぬ「新年ラリー」は一向に止まる気配がありません。
主な理由は12月度の良好な雇用統計で
特に賃金の上昇が好感されたためだと思われます。
因みに年初からの上昇率は
「ダウ+2.3%、ナスダック+3.4%、S&P500+2.6%」という状況です。
一方、東京市場はN市場を上回る勢いで
日経平均株価は大発会から僅か2営業日で950円(+4.17%)も急騰しました。
主な原因としては「北朝鮮を巡る地政学的リスクの後退」「欧米市場の株高」
「心配していた為替が円安に振れたこと」などが挙げられます。
<地政学的リスクの後退>
南北会談再開の可能性が高まったことで
少なくとも平昌オリンピック・パラリンピックが終わる3月18日まで
北による挑発行動は無いとの見方が広がっています。
個人的に1~3月は要注意だと予想していただけに、嬉しい誤算になりそうです。
<円安の要因>
心配していたドル円相場が新年早々1ドル113円台を回復しましたが
円安に振れた理由は、1/4~1/5に発表された好調な米雇用統計を受け
市場が3月の追加利上げを織り込み始めたためだと考えています。
これで今月始まる米国の四半期決算が良好であれば
1ドル115円&日経平均25000円が共に視野に入るのではないでしょうか。
<株式相場で最も恐いのは「快晴」>
世界的に「株価バブル」の様相を呈していますがスピード違反は事故のもと!
相場の歴史を遡ると、どうしても「ブラック・マンデー」が頭を過ります。
勿論そういう不測の事態を想定して「金」が買われているのだと考えていますが
地合いは「悪天候が続いている時」より「快晴続き」の方が不気味なので
買い一辺倒の人は欲張らず細目に利益確定することも大事だと思います。
(長期投資やポジションに見合うヘッジをしている方はこの限りではありません)