優利加さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1645件目 / 全3115件次へ »
ブログ

「官製相場」が続き、面白みがない

昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +66.02 @21,640.75, NASDAQ +40.74 @6,385.04)。ドル円為替レートは112円台前半に円安方向での動きだった。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,491に対して、下落銘柄数は399となった。騰落レシオは118.22%。東証1部の売買代金は2兆1144億円。

TOPIX +11 @1,633
日経平均 +124円 @20,145円

米国高と円安を受けて、TOPIXも日経平均も続伸した。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合で金融緩和の継続を決めた。朝方は円相場が1ドル=111円台後半まで上昇し、日経平均の上値の重さも目立ったが、発表直後は金余りによる株高が続くとの見方から買いが集まり、上げ幅を拡大した。同時に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で2017~19年度の物価見通しを下方修正し、2%の物価目標の達成時期を「18年度ごろ」から「19年度ごろ」へ先送りしたため、大規模金融緩和がまだまだ続くとの見方から円売りを促した。株価は続伸したが、あまりめでたくはない。7月19日の米国市場では米ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数、S&P500種株価指数の主3指数がそろって最高値を更新したのに対し、日経平均は2万円前後で足踏みが続くからである。潜在成長率が1%台では今の株価でちょうど良い水準である。日経平均ベースの予想EPSは約1,400円である。期待成長率を1%、株主の要求収益率を8%とすると、理論株価の概算値は20,000円となる。P=1,400/(0.08-0.01)=20,000

米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が金融緩和縮小に転換したのに、金融政策決定会合では、日銀はETFを年6兆円買い入れる金融政策の維持を決めた。これには副作用がある。下落局面で日銀が買い支えるため下値が限られる。下がらないので空売りを入れにくいため、上昇相場で買い戻しを迫られて上昇に弾みがつくこともない。「官製相場」が続き、面白みがない。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、化学(2位)、その他金融(3位)、石油・石炭(4位)、証券(5位)となった。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。