都内で記者団に答え、今年の秋冬物の一部を昨年から300〜1000円程度値下げするとみられ、低価格の原点回帰で客足を呼び戻したい考えのようです。
「失敗すればするほど成長する」と、秋冬物の展示会に併せて開かれた記者会見で、柳井会長はこう強調したそうです。
ユニクロは円安や原材料価格の高騰などを背景に、平成26年秋冬物で平均5%、平成27年も一部で10%値上げしたところ、値上げと歩調を合わせるように客数が減少し、平成27年6〜12月に7カ月連続で前年実績を下回ったそうです。
客離れを受けファーストリテイリングは今年4月、平成28年8月期の最終利益予想を従来比で500億円も下方修正し、前期比45%減の600億円としたそうです。
柳井会長は業績不振の原因を「景気や天候ではなく、(価格など)内部的な要因だ」と述べ、戦略ミスを認めたそうです。
業績を立て直すため、ユニクロは2月、一部商品を値下げし、2490円といった「中途半端な価格」(幹部)も見直し、1990円や2990円などの分かりやすい価格設定に改めたそうです。
柳井会長は定期的に行っていたセールに関しても「最初から安いほうが良い」と指摘し、セールを減らす代りに通常の価格を低く抑える考えを示したそうです。
ただ、4月の国内既存店客数は7.2%減と3カ月連続でマイナスとなり、価格戦略の見直し効果は今のところ限定的なようです。
低価格と高付加価値の両立による“値ごろ感”が浸透し客足が戻るには、しばらく時間がかかるようです。
近くにあるユニクロも最近客足が減っているように感じます。
そのうち値下げされるだろうと思っている人はけっこういるでしょうし、値ごろ感の価格設定は難しそうですね。
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