morioteruoさんのブログ

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投資顧問1万円6176ブランジスタ

6176 ブランジスタ
15年9月にマザーズに上場した電子雑誌出版事業がメインの企業、またECサイトサポート事業も手がける。電子出版での年間掲載件数は、14年9月末3335件→15年9月末4104件と769件増(+22.9%)と広告クライアントが拡大している。
公開価格は450円、初値は公開価格を+43.7%上回る647円で形成。10月下旬までは初値を下回って横ばいだったが、現状株価は初値を約2.3倍上回り1500円付近の評価になっている。日経ヴェリタス記事での「IPO投資が開く扉-採点ルーキーの通信簿」での株価評価も文句なしのA評価となった。
電子雑誌セクターは、比較的参入が容易な事業と見られ、将来的に競争が激しくなり、利益率が低くなっていく可能性も指摘されていた。そのなかでも、同社はまだ市場自体が成長段階にあり、直近5年間の業績推移も良好とされ、将来にもある程度期待が持てそうという程度の評価だった。
一方、経営体質はもともと良好で、自己資本比率は90%近く、借入に頼らない経営体質で、財務的な不安は見当たらない。IPOで得た資金は、サーバー増強やシステム投資、広告宣伝、人材採用に充てるとしていた。
これらがA評価にまで、市場が高評価に見方を切り替えてきたのには理由がある。
まず株価評価が切りあがったのは、設立したゲーム事業子会社=ブランジスタゲームの最新動向を10月27日に開示して、第1弾作品「神の手」は人気アイドルグループAKB48関連のゲーム内容になるとして、秋元康氏をプロデューサーに迎えて開発を開始していること、リリース時期は16年6-7月頃スタートになるとした。AKB48をテーマとするゲームを展開すると判明して、市場の期待感が高まった。
また同社は電子雑誌出版事業がメインながら、記事広告、雑誌制作受託を通じて国内EC運営事業者とのパイプが広がり、繋がりも太くなっている。ゲーム事業への進出以外にも、事業展開の広がりも中期的な期待感だという。
15年12月末に同社は、ECサポートサービスのひとつである複数ECサイト管理システム「まとまるEC店長」を利用する顧客向けに、海外販売を簡単にフルサポートする越境ECサポートの開始を発表、同日の市場でS高と買われた経緯がある。
初期費用、固定費用ともに事業者負担なしのゼロ円で、アジア圏を皮切りに(将来的には世界20ヵ国向け)現地言語にあわせた商品登録など翻訳サポート、通関・配送、アフターサポートのコールセンター業務などを同社とブランジスタ物流が引き受ける「ブランジスタ越境ECサポートサービス」を展開する。
インバウンド消費の活況から、日本製品の質の高さを知った海外消費者が、越境ECでの買い物行動を拡大するのは自然の流れであり、同社のサービスも利用が高まると推測できる。
現状の電子雑誌出版事業の業績良好に加えて、ゲーム事業やECサイトサポート事業でも次の成長ステージが開けてくる可能性の高さが同社株価の高止まりの理由になっている。
株価は初値647円が5月16日には上場来高値1万5850円まで高騰した。約半年間で24.5倍の上昇を果たしたことになる。
ただ高く買われ過ぎた達成感と新興市場の調整が重なり、株価は5月23日安値5440円まで急落した。下落率は△65.7%。この水準であれば、テクニカルのリバウンドだけで大きく株価は水準訂正を果たすと期待できる。
業績は前期(15年9月期)実績が、売上高22.2億円(前期比+30.1%)、営業利益3.1億円(+41.4%)、経常利益3億円(+36.1%)、純利益1.8億円(+27.2%)、1株当たり純利益14.3円実績だった。
今期(16年9月期)の業績計画は、売上高28億円(前期比+26.0%)、営業利益5億円(+59.9%)、経常利益5億円(+66.0%)、純利益3億円(+66.2%)、1株当たり純利益21.6円見込みとしている。
ゲーム事業の宣伝費負担などの織り込みはないとされるため、AKB48人気などを背景に、早い時期からゲーム事業が利益貢献した場合、表記を上回る可能性などもある。
ここでは主に株価テクニカル、また27日の「神の手」の全貌が明かされるプレスリリースに向けて、短期リバウンドを狙いたい。
買いメドは6150円前後まで。想定の取り組み期間は2-3営業日の短期を想定。想定目標株価@7000円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては5200円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
27日のプレスリリース公表で材料出尽くしになるリスクがあるため、深追いは禁物と考える。中期的な戻りを期待する人でも、27日を通過して保有を継続するのは避けて、いったん手仕舞い、6月月初の株価の動きを見ながら再取得の慎重さが必要と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切になる。
(24日終値@5790円に対する目標株価の想定上昇率+20.8%前後。)
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