米国では先週、連銀総裁が相次いで6月利上げに前向きな姿勢を示したことから
今週27日に行われるイエレン議長の講演に注目が集まると思います。
また利上げ時期については、6月または7月の可能性が高いと予想されていますが
各連銀総裁が口を揃えて「今後の経済指標次第」という表現を使用しているため
6月3日の「5月雇用統計」が最も大きな鍵を握ることになりそうです。
<直近の米雇用統計結果>
2015年10月分 非農業部門雇用者数+27.1万人(失業率5.0%)
ドル円相場は1.5円円安に振れ123円台へ
11月ドル円相場➡月間平均122.45円
2015年11月分 非農業部門雇用者数+21.1万人(失業率5.0%)
12月ドル円相場➡月間平均121.78円
2015年12月分 非農業部門雇用者数+29.2万人(失業率5.0%)
1月ドル円相場➡月間平均118.43円
2016年 1月分 非農業部門雇用者数+15.1万人(失業率4.9%)
2月ドル円相場➡月間平均114.73円
2016年 2月分 非農業部門雇用者数+24.2万人(失業率4.9%)
3月ドル円相場➡月間平均112.92円
2016年 3月分 非農業部門雇用者数+21.5万人(失業率5.0%)
4月ドル円相場➡月間平均109.85円
2016年 4月分 非農業部門雇用者数+16.0万人(失業率5.0%)
5月ドル円相場月平均(5/20まで)108.59円円
2016年 5月分 6月3日発表予定
過去半年間の統計数字から推測すると、非農業部門雇用者数+20万人以上、失業率5.0%なら
6月に利上げが行われる可能性が高い様な気がします。
但し英国で6月23日に「EU残留 or 離脱」を決める国民投票が実施されるため
6月度FOMCの日程(14日~15日)を考えた場合
利上げは投票結果を見極めてからという可能性もありそうです。
一方、日銀の金融政策決定会合は6月15日~16日ですが
こちらはFOMCの金融政策に加え、来年の消費税増税が予定通り行われるかどうかで
追加緩和の有無、またはタイミングが決まるのではないかと考えています。
ただ、米国の利上げはほぼ確実とみられるため
少なくとも投機筋の円買いがこれ以上進む可能性は低く
むしろポジション解消の動きが強まるのではないかと期待しています。