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投資顧問無料7408ジャムコ

7408 ジャムコ
1952年に航空機の製造、修理および販売等の事業の準備を開始。当初は「伊藤忠航空整備」という社名で、航空機のメンテナンスを主業務としていた。現在も航空機整備業務を行っている。1970年に全日本空輸からボーイング727およびボーイング737のギャレー(厨房機器)製造を受注したことがきっかけで航空機内装品の製造に参入、ボーイングなどの旅客機のギャレーおよびラバトリー(便所・洗面所)を製造、ラバトリーの世界シェアは約50%、ギャレーは30%強。
現社名に1988年に改称。新日本航空整備株式会社の英文社名New Japan Aircraft Maintenance Co., Ltd.の頭文字から。15年3月に東証2部から1部に指定替え。
14年4月、米ボーイングと777型機(ワイドボディ双発ジェット機で世界最大。強大なジェットエンジンが特長)に使用するフロアパネル(客室床板)を単独で一括受注したことを正式に発表。16年に出荷開始(フィリピンで量産準備)。数年間にわたり、400機以上の777型機に供給し、各年あたり十数億円の売り上げ増となることが期待できる。これが中期的期待材料。
さらに同9月、米ボーイングとの従来からの内装品の供給契約を更新のうえ、新たに777X型機(2020年初号機引き渡し予定)向けラバトリーの供給を締結、777型機、787型機につづく契約拡大。
このほか今期・下期以降に航空機シートの拡販が期待でき、シンガポール航空を中心に4000席受注済み。主力工場を東京・立川から宮崎に移管し量産対応に向け着々進展。ただ量産対応などの設備負担、想定よりも生産コストが増加したこと、下期以降の損失工事引当金の計上などで、足元の業績は会社想定に届いていない。
また今期の想定為替レートをドル/円115円としているため、現状では利益圧迫要因として意識されてしまう。
このため株価は今年に入ってから上3000円~下2400円のレンジを脱けられていない。
上記のように世界的にも高シェアのラバトリー、ギャレーに加えて、エアバス向けプレミアムシート「Journey」の出荷(15年9月開始)、エアバスA350型機向け貨物室床下構造材の納入開始(16年4月)と事業拡大は着々。
これが為替、航空機シート開発費の先行費用負担などで利益成長に直結していない段階のため、株価評価が進んでいない。
前期(16年3月期)の通期会社計画は、売上高898億円(前期比+16.7%)、営業利益89.5億円(+31.9%)、経常利益86.4億円(+10.4%)、純利益53.4億円(+11.4%)、1株当たり純利益199.0円見込みとする。
しかし、今期(17年3月期)の業績予想について、市場コンセンサスは売上高945億円(前期比+4.8%)、経常利益96.9億円(+6.6%)、純利益60億円(+6.7%)、1株当たり純利益223.3円予想と増収増益の見方をしている。
航空機シートは受注が順調に積み上がり、今後は量産効果が期待できる。
そして仮に米経済の回復ペースが順調なことから、原油先物価格の上昇でリスク選好的な環境に戻り、6月追加利上げ観測が高まれば、5月に為替は円安に振れやすくなり、連れて同社の株価も見直しが効いてくると期待できる。
(22日の午後、日銀の金融政策関連報道を手がかりに=日銀が金融機関に対する貸し出しにもマイナス金利を適用=為替は60銭程度円安方向に振れる動きを見せた。一時に比べて、円高基調が緩和している証左と感じた)
前期の業績の利益水準、今期の増益期待(コンセンサス予想)も若干反映させ、同社株価は為替が円安に振れると、3280円付近まで戻してくると見ている。
買いメドは3020円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@3280円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては2450円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切である。
(22日終値@2947円に対する目標株価の想定上昇率+11.2%前後。)
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