まはいさんのブログ

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東芝 3D-NANDフラッシュメモリ でV字回復

東芝への投資機会を待ち受けていましたが、2年待ったほうが良さそうです。

3/17BiCS FLASH™製造棟建設←IRリンク
総工費3,600億円の全額を東芝が負担します。
「新生東芝アクションプラン」に沿った目玉プロジェクトというところでしょう。
是非とも成功してサムスンを叩きのめして欲しいです。

しかし、投資先行で成果は3年後にならないと解りません。

重大な投資リスク 3点
「新生東芝アクションプラン」で事業の中心と定義された2つの事業それぞれにリスクが有り、加えて賠償リスクがあります。
エネルギー事業
原子力の需要予測が三菱重工業日立製作所の見積りを遥かに超えており、達成が困難と見立てます。
今般の会計不祥事の根本原因として「達成困難な目標の設定」を東芝第三者委員会が指摘しています。
その反省の上で、他の追随を許さない圧倒的な原子力企業になれると計画しているのでしょうか?
三菱重工業が見積もる原子力の需要予測が正解だとすれば、東芝はいずれ原子力で破綻します。
ストレージ事業
3D-NANDフラッシュメモリは、3年後に集積度をテラにできるのか?3年後に見込んだ需要はあるのか?
東芝は3D-NANDフラッシュメモリの将来需要は計り知れないとしていますが、具体的に数値予測を公表していません。
正直なところ、"計り知れない"という言葉通り、東芝は需要予測をしていないのではないかと疑っています。
3D-NANDフラッシュメモリへの巨額投資が失敗すれば、液晶で失敗したシャープの二の舞です。
賠償
証券監視当局の制裁が終われば株主訴訟が待っています。
どれほどの賠償となるか、訴状を看てみないと検討もつきません。

地対空ミサイル

防衛装備品の地対空ミサイルのうち、短距離と携行型は東芝製です。
中距離は三菱電機製なので、東芝が撤退すれば三菱電機が技術的に問題無く継承すると見立てています。
東芝は財務が痛んだので、防衛省調達先企業基準からこぼれるかと心配していましたが、東芝メディカルシステムズ売却でクビが繋がりました。

投資方針
東芝頑張れー!
遠くで応援しつつ、2年ほど待つことにします。
個人的な経験(トラウマ)から、"3D-NANDフラッシュメモリ"に期待した投資は避けます。
"Cell"、"有機EL"、などなど、社運を賭けた技術開発に期待した株式投資で、散々なまで痛い目に遭いました。
未だ見ぬ新技術に投資するのは、もう懲り懲りです。
3D-NANDフラッシュメモリ"の成否も、続々と提訴される賠償も、2年も待てば具体的に見込めるようになるでしょう。
2年後の東芝に期待して、東芝を投資対象リストからいったん除外します。

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