日銀のマイナス金利政策導入で、金融業界が変革を迫られる中、銀行業界が金融とITを融合した「フィンテック」の活用を急いでいるようです。
みずほ銀行は、スマートフォン向けアプリで口座の入出金記録を一生、閲覧できる機能を導入するそうです。
また、静岡銀行もオリックスやNTTデータと共同研究を開始するなど、銀行の金利負担軽減にもつながるようです。
みずほ銀行は、資産管理アプリ開発のマネーツリーの技術を取り込み、生涯にわたる口座取引のデータを保存、閲覧できるようにするそうです。
従来は過去3カ月分しか閲覧できなかったため、顧客から「長期間の入出金を確認したい」との要望があったそうです。
みずほフィナンシャルグループのフィンテック責任者、阿部展久氏は「資産を『みえる化』することで、資産運用や貯蓄について考えるきっかけにしてほしい」とのことです。
一方、オリックスや静岡銀行は、仮想通貨「ビットコイン」などに使われる「ブロックチェーン」と呼ばれる新技術の共同研究で合意し、データ改竄(かいざん)などの攻撃がされにくく、記録管理にかかるコストを劇的に引き下げられるとのことです。
半年程度かけて実証実験を行い、海外送金サービスなどへの応用を検討するそうです。
オリックス銀行の寺元寛治執行役員は「顧客情報保護のため、暗号化技術を研究し、信頼性のあるサービスにしたい」と述べたそうです。
マイナス金利政策で、金融機関は利ざやを得にくくなっており、フィンテックによる業務革新を急ぐようです。
これで上場しているフィンテック関連銘柄の発注が増え、株価もさらに上がるといいですね。
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