morioteruoさんのブログ

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投資顧問無料6773パイオニア

6773 パイオニア
カーオーディオ・カーナビで世界最大級。収益源はカーエレクトロニクスのOEM(外部製造委託)でホームエレクトロニクスも展開。同社のカーエレクトロニクス事業のほぼ半数、50%近くがOEM供給によるもので顧客基盤も拡大している。国内主要顧客はトヨタ、ホンダなど、新興国市場ではカーオーディオで圧倒的なシェアを持ち、欧米でも高シェア。
車載用のオーディオとしては、1975年11月に世界初のコンポーネントカーステレオを発売しシェアを伸ばした。1970年代末に発売されたフェラーリ・512BBでは、純正カーステレオに採用された。
日本車への純正カーオーディオの供給も多数で、国内全メーカーへ供給経験がある。
その後GPS搭載の世界初カーナビゲーションシステムを開発した。DVD搭載型、HDD搭載型を開発して、カロッツェリアのブランド名で、カーコンポーネント事業では世界トップの技術とシェアを持つ企業に成長した。
前期(15年3月期)に家庭用AV、DJ機器事業をオンキヨーおよびベアリング・プライベート・エクイティ・アジアに売却、カーナビ、オーディオ等カーエレクトロニクス専業メーカーへと舵を切った。
今期は前期の事業売却地区別利益などの落剥で利益は大きく一時的に減額するが、来期(17年3月期)には利益倍増~4倍増と大きく稼ぐ力を発揮してくる期待がある。そのため中長期Holdで大きな相場を築く期待のある銘柄という評価も可能。
ここでは直近高値(11月30日高値)392円からの調整一巡の戻りを狙いたい。
構造変化、実質初年の今期(16年3月期)第1四半期は、売上高1090億円(前年同期比△3.8%)、営業利益0.6億円(△74.0%)と微減収大幅減益でスタート、しかし11月上旬発表の中間決算では、売上高2225.9億円(前年同期比△5.7%)、営業利益20.7億円(△38.3%)、経常利益14億円(前年同期実績△13.5億円)、純損失△19.9億円(△24.3億円)、1株当たり純損失△5.4円実績、1Q実績との比較で収益とも改善に向かっている。
会社側の期初時点の中間見通しは売上高2275億円、営業利益10億円だったので、やや売上ペースが遅れている一方、営業利益は倍増した結果。
通期の会社計画は、売上高4650億円(前期比△7.3%)、営業利益80億円(+2.9%)、経常利益60億円(前期実績△29.1億円)、純利益10億円(△93.2%)、1株当たり純利益2.7円見込みとしている。
下期は上半期よりも収益ペースが加速すると期待できる。会社計画の達成確度も高いと見られる。
市場コンセンサスが12月上旬に見直され、売上高4743億円(前期比△5.4%)、経常利益61億円(前期実績△29.1億円)、純利益13.2億円(△90.9%)、1株当たり純利益3.5円予想と会社計画上振れの見方になっている。
カーエレクトロニクスの販売は、前年同期+2.6%の883億円となっている。
業況はフォローで、OEM(相手先ブランドによる生産)事業における大型の追加受注に伴うソフトウエアの開発など先行費用も発生するため、12月2日にCB(転換社債型新株予約権付社債)発行で150億円を調達すると発表した。株式の希薄化懸念から12月に入ってからの株価の足取りは軟調。
CBの転換価格は前日終値の380円より20%高い456円。同価格で普通株にすべて転換された場合、発行済み株式は9.03%増える。理屈の上では株価を△9%押し下げる要因だが、大型の追加受注が要因の前向きのファイナンスになるため、将来のカーエレクトロニクス事業の可能性からは長くネガティブ材料にはならない見通し(来期の増益見通しも下支え要因)。
調整一巡感から、2-3週間程度で430円付近まで株価水準を押し上げてくる(今期の利益水準を元に試算した)と見ている。
買いメドは370円前後まで、想定の取り組み期間は2-3週間程度。想定目標株価は@430円付近への上昇を期待。
一方、損切りについては295円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先されることが大切になる。
(11日終値@360円に対する目標株価の想定上昇率+19.4%前後)
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