テルモと中堅製薬会社のJCRファーマは、それぞれが開発した再生医療製品が保険適用の承認を受けたそうです。
テルモの心不全治療とJCRの骨髄移植時の合併症に使う再生医療の2製品で、いずれも18日決まった公定価格は、標準治療で1400万円前後だそうです。
保険が適用されるため患者負担は最大でも数十万円で済むとのことです。
今回、2014年11月に再生医療の普及を目的に施行された医薬品医療機器法のもとで初めて再生医療製品の価格が決められ、今後、医療関連会社が開発した再生医療製品の価格を決める基準の一つにもなるようです。
中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)がテルモの心不全治療用の「ハートシート」と、JCRファーマの「テムセルHS注」の2製品の公定価格を決めたそうです。
それぞれの標準的な治療に用いる場合の費用がハートシートで計1476万円、テムセルが同1390万円となり、保険適用のため患者の自己負担は1~3割で済むそうです。
高額療養費制度の対象にもなるため、患者の収入条件にもよるが多くても数十万円に抑えられるとのことです。
発売時期はJCRファーマは16年1月、テルモは16年春をめどに検討しているそうです。
類似の製品がないため2製品とも製造にかかる原価に流通コストや利益を上乗せして価格を算出する原価計算方式が採用され、テルモの新宅社長は保険適用を受けて「再生医療は黎明期から、普及期に入る」と強調したそうです。
価格はいずれもメーカーの希望した価格を下回ったもようで、中医協に出席した委員からは、再生医療の普及をめざすうえで今回決まった公定価格に対して「高すぎる」という意見も出たそうです。
私も高いと思います。
でもメーカーの希望した価格を下回ったということは、業績予想にも多少は影響するんでしょうかね。
(たぶんしないでしょうね。ただ、期待感は薄れるかもしれませんね。)
4543:3,965円、 4552:2,901円