新日鉄住金傘下の大阪製鉄は、ジャスダック上場の東京鋼鉄にTOB(株式公開買い付け)を実施するそうです。
買い付け価格は18日終値(386円)より63%高い630円で、大阪製鉄は現在東京鋼鉄株を所有していないですが、50%超を取得して同社を子会社化するそうです。
買い付けの開始時期は未定ですが、2016年2月をめどにしており、買収額は約100億円になるようです。
東京鋼鉄に対するTOB成立後に大阪製鉄と第2位株主で26.48%を持つ阪和興業と合わせた議決権の合計が全体の3分の2を上回った場合、株主総会の決議を経て東京鋼鉄株は上場廃止となるそうです。
将来的には大阪製鉄が東京鋼鉄株の9割、阪和興業が残り1割を保有する予定だそうです。
東京鋼鉄はTOBに賛同しており、筆頭株主(持ち株比率約29%)の三井物産もTOBへの応募を表明したそうです。
経営基盤の強化や、東西に拠点を有する両社の連携によって生産の効率化などを進めるようです。
大阪製鉄とは2006年に同社を完全親会社とする株式交換契約を結びましたが、当時東京鋼鉄の大株主だったいちごアセットマネジメントなどが臨時株主総会で反対したことで失効した経緯があり、いちごアセットはその後、阪和興業に東京鋼鉄株を譲り渡したそうです。
東京証券取引所は、大阪製鉄によるTOBの発表を受けて東京鋼鉄株を18日から監理銘柄(確認中)に指定したそうです。
今度はうまくまとまりそうですね。
5449:1,745円、 5448:386円、 5401:237円、 8078:471円、 8031:1,509.5円