イエレン議長は株価水準が高いとは一言も言ってない

kabukabumanさん
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今月6日、FRBのイエレン議長が「株式市場のバリュエーションはかなり高い」

さらには「潜在的なリスクがある」などと発言したことで

NY株式市場は一時大幅に下落し、「イエレンショック」とまで呼ばれました。

しかし先週の雇用統計(事前予想とほぼ同じ結果)をきっかけに株価は一気に反発しています。


では「イエレンショック」が尾を引かなかったのは何故かという素朴な疑問が湧いて来ますが

どうやら議長発言の真意は「高い株価水準が潜在的リスク」と言ったのではなく

今後起こり得る金利の急騰が潜在的リスクだと言いたかったらしいのです。


その言葉を市場は「株価水準が割高」だと警鐘を鳴らしたものと誤解し

そこに意図的な売り仕掛けが加わった可能性もありそうです。


しかも氏の一連の発言は、実際にはラガルドIMF専務理事の幾つかの質問に答えたもので

その答弁内容を断片的に理解した市場の先走りだという見方が正しい様な気がします。


そもそもイエレン議長ほど慎重な人物が

わざわざ「現状の株価は割高で警戒すべき水準にある」などと

馬鹿な発言をするとは到底考えられません。


そのことを裏付けるかの様に、氏はこうも言っています。

「株式投資のリターンは、債券の様な安全資産に比べてそれほど高くない」


恐らく「イエレンショック」は完全に消えたと考えて間違いないと思います。

ただ一般論として、世界の株価水準がかなり高い位置にあることも確かです。


そこで、昨日書いた日記「世界の株高を実感しましょう」をこの日記に纏めました。

改めて見渡すと、この3年間で世界の株価は確かに高騰していますが

NYダウのPERなどは決して割高とは言えません。

このことからもイエレン発言の真意は他にあったと考えるのが妥当だと思います。


【過去1~3年間の上昇率】 2015年4月末データ(単位:+%、各国通貨換算)

              過去1年間の上昇率(5%以上)/過去3年間の上昇率(赤字は50%以上)

①創業板指数 (中国)             122.7          317.1

②上海A株指数(中国)             119.4            85.4

③上海総合指数(中国)             119.2              85.4

④上海B株指数(中国)             79.5              63.6

⑤メルバル指数(アルデンチン)         77.7                430.4

⑥ハンセンH株指数(香港)           47.6                30.2

TOPIX(日本)              37.0                98.0

日経平均(日本)                             36.5          205.0

⑨レッドチップ指数(香港)           33.3              34.5

⑩MICEX指数(ロシア)           29.3              14.6

⑪ハンセン指数(香港)             27.1              33.4

東証REIT指数(日本           25.4              93.3

ジャスダック指数(日本)           20.9            113.1

⑭SENS*E*X指数(インド)        20.5            56.0

ナスダック総合指数(米国)          20.1            62.2

⑯DAX指数(ドイツ)             19.3            69.4

⑰ストックホルム30指数(スウェーデン)19.3                53.6

⑱フィリピン総合指数              15.0            48.3

⑲ISEナショナル100種指(トルコ)    13.6              39.9

⑳EURO STOXX 50指数(ユーロ)       13.0            56.8

㉑CAC40指数(フランス)          12.5            57.1

㉒加権指数(台湾)              11.7            30.9

S&P総合500種(米国)         10.7            49.2

㉔アフリカTOP 40指数(南アフリカ)     10.0           58.7

㉕メキシコボルサ指数(メキシコ)         9.5            13.0

㉖ボベスパ指数(ブラジル)            8.9           ▲9.0

⑰韓国総合株価指数(韓国)            8.4            7.3

ダウ工業30種指数(米国)           8.1            35.4

㉙SET指数(タイ)              7.9           24.3

㉚MAマドリード指数(スペイン)        7.8           63.0

㉛SMI指数(スイス)             7.1           48.9

㉜ST指数(シンガポール)           6.8           17.1

㉝FTSE MIB指数(イタリア)       5.8           57.9

㉞ASX全普通株指数(オーストラリア) 5.5               29.2

㉟ジャカルタ総合指数(インドネシア)    5.1             21.7

==================================== 

<過去1年間の上昇率が5%以下の主な市場>

①S&Pトロント総合指数(カナダ)   3.9             23.9

②FTSE100種総合株価指数(英国)  2.7                   21.3

====================================

<過去1年間の株価指数がダウンした市場>

①KLCI指数(マレーシア)     ▲2.8             15.8

②ベトナムVN指数(ベトナム)    ▲2.7             18.7


 

【過去3年間のPER推移】(ドル建て)        *2015/4月末現在

              2015/4             2014/4            2013/4

ナスダック(アメリカ)          22.00                20.22               16.58

NK225(日本)                    19.00                16.18               20.06

ジャスダック(日本)             17.29                14.77               18.37

上海総合(中国)                   16.92                  8.12                 9.46

FT100(イギリス)               16.58                13.57               11.54

NYダウ(アメリカ)               16.49                14.85               13.00

SENS*E*X(インド)          16.08                14.40               11.14

DAX(ドイツ)                     15.39                13.18               11.14

ハンセン(香港)                   13.28                10.48               10.31

==================================

南アフリカ                            17.52                14.38               12.70

ボベスパ(ブラジル)             13.65                10.54               10.89     

RTS(ロシア)                        6.88                  4.91                 5.24

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(参考)

TOPIX           15.51                  -        -  

マザーズ           35.36       -        -


【株価指数年初来上昇率(10%以上)】   *単位:+ %(2015/4月末)

①メルバル(アルゼンチン)40.46

②上海総合(中国)    37.31

③CSI300(中国)    34.42

④RTS(ロシア)    30.18

⑤OMX(デンマーク)  29.46

⑥PSI(ポルトガル)  27.00

⑦FTSE(イタリア)  21.22

⑧H株(香港/中国)         20.41

⑨ATX(オーストリア) 19.73

⑩ハンセン(香港)    19.18

⑪CAC(フランス)   18.11

⑫DAX(ドイツ)    16.82

⑬ISEQ(アイルランド)15.74

⑭AEX(オランダ)   14.93

⑮ユーロストック50    14.91

⑯ボベスパ(ブラジル)  12.44

⑰テルアビブ(イスラエル)12.28

⑱OMXH(フィンランド)11.93

⑲日経平均(日本)    11.86

⑳BEL(ベルギー)   11.84

㉑OMXS(スウェーデン)11.16

㉒IBEX(スペイン)  10.75

㉓OBX(ノルウェー)  10.38

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14件のコメントがあります
1~14件 / 全14件

にゃんさん おはようございます。


シャープはアベノミクスのお蔭で最悪の事態は免れましたが

具体的な再建策が示されるまで200円台の維持は難しいと考えています。


取り敢えず短期リバ狙いは成功しましたが

当分買いは見送ります。


それからベネッセですが、ここはハッキリ言ってブラック企業だと思います。

中止されたのはどちらも正解だと思います。

リスペクトしているフレンズさんの日記で、やり取りしました。
(決算書の内容を、詳しく解説されている方です)
シャープとベネッセは見送ります(^^;

にゃんさん こんばんは!


私も東芝と東芝テックを狙ってます。

明日は相場が荒れそうなので要監視ですね。


因みにシャープは少し自信があったのですが

東芝はもう少し様子を見たいと思います。



シャープがストレスの原因かもw

私もシャープ、東芝、ベネッセを監視していますww

香りの青い空さん こんばんは!


今日は持ち越しです。


実は今回シャープを買った理由は、99%減資というのが引っ掛かったからです。

資本金を1億円に減資して債務が帳消しになるというのは

余りにも出来過ぎた話だと思います。


実はシャープの主力2行(みずほ、三菱東京UGJ)に対し

首相官邸から救済の相談があったそうなので

今回の減資は関係各所と水面下で練りに練った上での決定だと考えています。


勝手なシナリオですが、それ以外に99%減資して上場を維持するなどという

余りにも都合良過ぎる離れ業(orカラクリ)の説明が付きません。


因みに、昨日はS安で寄り付きましたが、その後は寄り底の展開になったので

憶測が確信めいたものに変わり、思わず買ってしまいました


しかし今回はリバ狙いですし

あまり大きなリバウンドは期待薄なので

200円を利確の最低ラインにしようと思います(^_^;)スリルマンテンデス






こんばんは 

>6753 シャープ買い(186円×2万株)
シャープは一見投機に思えますが 案外バーゲンセールかも知れません。
但し今日の安値(S安)を割り込んだら一度損切りするつもりです。

今日12日(火)は下がりませんでした。損切りしなくて良かったですね。^^
まだ保有していらっしゃいますか?

チャッピーさん 何時もコメント有難うございます!


チャッピーさんは突発性難聴ですか。

それも辛いですね┐('~`;)┌  お大事になさって下さい!


因みに株取引も結構ストレスになるのかも知れませんね。

でもお休みすると、それもまたストレスで。。。(^_^;)


特にストレスが身体症状として表われる人は

その症状がまたストレスになるので

なかなか悪循環が断ち切れないんですよね。


私なんかその典型的な例かも知れません。


>気分転換にご趣味のケ-キ作りですね


 そうですね。最近はそんなことすら忘れていました

 近いうちに挑戦してみます

 有難うございました <(_ _)>

おちゃちゃさん ご旅行お疲れ様でした!

でもご主人の方がもっとお疲れでしょうね。

ゆっくり休んで下さい(*^^*)


ところでストレスによる症状がある方、結構多いんですね。

三半規管の異常も辛かったと思います。

めまいや吐き気、私もたまに有りますが

不思議なことに、強く出る症状は一つの場合が多いんです。


めまい、吐き気、息苦しさ、喉の違和感、動悸・・・・・いろいろありますが

複数の症状が同時に出ることはあまりありません。


株で言うところの循環物色みたいな(^┰^;)ゞ


>のんびりいきましょ~


 何時ものんびりしてるんですけどね(^_^;)


こんばんわ^^
身体は正直です。自覚が無くても身体が悲鳴をあげているんですね。私にも良くわかります
突発性難聴を繰返していますから…。
これもストレスが原因との事ですが、全くストレスの無い生活なんてありえませんよね(--;)
上手く付き合っていきます

どうぞ お大事にして下さいねm(__)m

気分転換にご趣味のケ-キ作りですね

こんばんはぁ

自覚がない

ってわかりますー

私も、前に三半規管の異常?で入院したときも

原因は「ストレスと過労」っていわれたんだけど

ないない、そんなもんないっ

主治医にも「あなたみたいな人がこの病気になるのは珍しい」って(^^;

今回は、ひょっとしたら、テニス・ゴルフ・スポーツ一切できなくなっての

ストレスと運動不足からなったと思ってるんだけど(^^;


ったくねぇ

気にしないで好きなことできるうちに好きなことするのが一番の治療だと

思ってるんだけど

遅々として治らないとそれがストレスになったりして(^^;


のんびりいきましょ~


タツさん!言い忘れました。


シャープは一見投機に思えますが

案外バーゲンセールかも知れません。


但し今日の安値(S安)を割り込んだら一度損切りするつもりです。


タツさん こんばんは!


いろいろご心配をお掛けします<(_ _)>


でも売買や勉強も含めて、株に費やす時間を減らすと

もっとストレスが掛かりそうです(^_^;)


因みに自分ではストレスっていう自覚が無いから困りますね。

性格は楽天的だと良く言われます。

だからくよくよすることは無いんですが、身体は正直ですね。

自律神経失調症って結構辛いですよ


別名➡更年期障害。。。(((ρT-T)ρオヨヨ・オヨヨ

シャープ楽しみですね


神経疼痛性障害は関節痛とは違うんですね

kabukabuさんはストレスが原因で神経疼痛性障害になるなら株のレベル(売買高)を少し下げて楽しみ程度にしたらどうですか??

株の取り引きもストレスになってませんか?

すみません!

お節介でした・・・


でも、この前体調を崩して入院したのもストレスが原因でしたね

何とかストレスがかからない方法が見つかるといいですね

何の慰めにもなってませんでしたガク~


6753 シャープ買い(186円×2万株)


流石にS安で寄り付いたため朝一の買いは見送りましたが


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