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週末まとめ -6/22/2008-
1週間のまとめを書いてみます。
★アメリカ
週間では、ダウは-3.8%、ナスダック指数は-2.0%、S&P500は-3.1%の大幅下落となりました。原油高が相変わらず重石となっているようです。懸念されていたGS、モルガン・スタンレーの決算はネガティブサプライズという内容ではなかったのですが、地銀株で急落するものが目立ち、大手商業銀行株、投資銀行株も全体的に弱い動きでした。住宅市場の悪化が続きサブプライムだけではなくオルトAもやられ始め、そのため金融機関が保有する住宅関連の債権、証券化商品の質が悪化し続け、また実体経済の悪化に伴い消費者ローン、自動車ローンなども貸し倒れが増えていくでしょうから、金融機関は苦しい状況が続くでしょう。金融株が底を打たないと米株価指数もなかなか上向かないと思います。ファンダメンタルズの底打ちと株価の底打ちは同時ではないでしょうから判断が難しいのですけどね。金融株の動向には今後も注意を払っていきたいと思います。
ダウ構成銘柄(http://finance.yahoo.com/q/cp?s=%5EDJI)のチャートを見ると、つよいのはIBM、キャタピラー、ウォルマート、エクソンモービル、シェブロン、アルコアくらいでしょうか。金融や自動車(GM)が弱いのは、まあ当然なんですが、GE、3M、コカコーラあたりはそんなに売らなくても・・・って感じです。
★日本
週間では、日経平均は-0.2%、TOPIXは-1.1%の下落でした。週の前半は欧州系証券の先物買いで大きく上げ、週の後半は、逆に欧州系証券の先物売りで大きく下げる、という展開でした。東証一部出来高は低水準が続いたので、主力株の現物については様子見ムードが強かったと思います。賑わっていたのは、電池関連、砂糖関連などの材料株でした。
最近の日経平均の動きは強いのですが、昨年末終値から先週金曜終値までの下落率を比較すると、ダウ:-11.4% 日経平均:-9.5%、金曜のCMEの終値から日経平均の月曜の寄りが13650円くらいと仮定すると、昨年末終値15413円⇒13650円で日経平均の下落率は-11.4%となり、結局ダウとほぼ同じになります。日経平均は、三月の下げが他の市場に比べて深く鋭かったので、その後の戻りが強く見えます。
日本は、インフレがそれほどきつくない、サブプライムローン問題の影響が少ないとは言っても、中小企業の倒産件数が増えてきたり、不動産市場が大きく落ち込んだり、生活必需品の値上げで消費者マインドはかなり悪化したりと、内需は決して良い状態とは言えず(そもそも良かったら円安にはならないでしょうし)、外需も輸出先の欧米・新興国の調子が悪くなったら当然落ち込むでしょうから、日本市場は別!という市場関係者の煽りには乗らない方が良いと思います。ただ、現状の円安は輸出企業にプラスですし、世界的に競争力のある企業はいくつもありますから、個別に優良企業を探し出して下がった時に買うのは良い戦略だと思います。
★為替
前週のバーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官の発言により、市場の利上げ観測が行き過ぎたためか、Fedは利上げの意図ないとのニュースを流し、そのためドルもやや売られました。行き過ぎたドル安は輸入物価高を招き国内インフレを強めるので、ドル高を演出するために利上げ観測が出るような発言をしたのですが、あまり利上げ観測が高まって市場金利が上がると企業の資金調達コストが上がってしまいますし、そもそも実体経済が良くないのに利上げはそう易々と出来ないでしょうから、利上げするしないで市場参加者が右往左往するとせっかく落ち着いてきた金融市場がまた荒れる恐れがあります。
★商品
原油はなかなか下がりません。中国の石油製品の値上げで一時は下げたのですが、金曜にイスラエル軍がイランの核施設攻撃を想定した大規模な軍事演習を実施していたと報じられ、また反発しました。米国の穀倉地帯での豪雨・洪水による農地への被害で、コーン、大豆価格が高騰しています。
★今週の予定
23日(月)
第2四半期法人企業景気予測調査(日)
24日(火)
6月消費者信頼感指数(米)
4月S&P・ケースシラー住宅価格指数(米)
25日(水)
5月耐久財受注(米)
5月新築住宅販売(米)
FOMC政策金利発表(米)⇒声明文に注目
26日(木)
週間新規失業保険申請件数(米)
5月中古住宅販売(米)
27日(金)
5月失業率(日)
5月全国消費者物価指数(日)
5月鉱工業生産・速報(日)
5月個人所得(米)
5月個人支出(米)
5月PCEデフレーター(米)
★アメリカ
週間では、ダウは-3.8%、ナスダック指数は-2.0%、S&P500は-3.1%の大幅下落となりました。原油高が相変わらず重石となっているようです。懸念されていたGS、モルガン・スタンレーの決算はネガティブサプライズという内容ではなかったのですが、地銀株で急落するものが目立ち、大手商業銀行株、投資銀行株も全体的に弱い動きでした。住宅市場の悪化が続きサブプライムだけではなくオルトAもやられ始め、そのため金融機関が保有する住宅関連の債権、証券化商品の質が悪化し続け、また実体経済の悪化に伴い消費者ローン、自動車ローンなども貸し倒れが増えていくでしょうから、金融機関は苦しい状況が続くでしょう。金融株が底を打たないと米株価指数もなかなか上向かないと思います。ファンダメンタルズの底打ちと株価の底打ちは同時ではないでしょうから判断が難しいのですけどね。金融株の動向には今後も注意を払っていきたいと思います。
ダウ構成銘柄(http://finance.yahoo.com/q/cp?s=%5EDJI)のチャートを見ると、つよいのはIBM、キャタピラー、ウォルマート、エクソンモービル、シェブロン、アルコアくらいでしょうか。金融や自動車(GM)が弱いのは、まあ当然なんですが、GE、3M、コカコーラあたりはそんなに売らなくても・・・って感じです。
★日本
週間では、日経平均は-0.2%、TOPIXは-1.1%の下落でした。週の前半は欧州系証券の先物買いで大きく上げ、週の後半は、逆に欧州系証券の先物売りで大きく下げる、という展開でした。東証一部出来高は低水準が続いたので、主力株の現物については様子見ムードが強かったと思います。賑わっていたのは、電池関連、砂糖関連などの材料株でした。
最近の日経平均の動きは強いのですが、昨年末終値から先週金曜終値までの下落率を比較すると、ダウ:-11.4% 日経平均:-9.5%、金曜のCMEの終値から日経平均の月曜の寄りが13650円くらいと仮定すると、昨年末終値15413円⇒13650円で日経平均の下落率は-11.4%となり、結局ダウとほぼ同じになります。日経平均は、三月の下げが他の市場に比べて深く鋭かったので、その後の戻りが強く見えます。
日本は、インフレがそれほどきつくない、サブプライムローン問題の影響が少ないとは言っても、中小企業の倒産件数が増えてきたり、不動産市場が大きく落ち込んだり、生活必需品の値上げで消費者マインドはかなり悪化したりと、内需は決して良い状態とは言えず(そもそも良かったら円安にはならないでしょうし)、外需も輸出先の欧米・新興国の調子が悪くなったら当然落ち込むでしょうから、日本市場は別!という市場関係者の煽りには乗らない方が良いと思います。ただ、現状の円安は輸出企業にプラスですし、世界的に競争力のある企業はいくつもありますから、個別に優良企業を探し出して下がった時に買うのは良い戦略だと思います。
★為替
前週のバーナンキFRB議長、ポールソン米財務長官の発言により、市場の利上げ観測が行き過ぎたためか、Fedは利上げの意図ないとのニュースを流し、そのためドルもやや売られました。行き過ぎたドル安は輸入物価高を招き国内インフレを強めるので、ドル高を演出するために利上げ観測が出るような発言をしたのですが、あまり利上げ観測が高まって市場金利が上がると企業の資金調達コストが上がってしまいますし、そもそも実体経済が良くないのに利上げはそう易々と出来ないでしょうから、利上げするしないで市場参加者が右往左往するとせっかく落ち着いてきた金融市場がまた荒れる恐れがあります。
★商品
原油はなかなか下がりません。中国の石油製品の値上げで一時は下げたのですが、金曜にイスラエル軍がイランの核施設攻撃を想定した大規模な軍事演習を実施していたと報じられ、また反発しました。米国の穀倉地帯での豪雨・洪水による農地への被害で、コーン、大豆価格が高騰しています。
★今週の予定
23日(月)
第2四半期法人企業景気予測調査(日)
24日(火)
6月消費者信頼感指数(米)
4月S&P・ケースシラー住宅価格指数(米)
25日(水)
5月耐久財受注(米)
5月新築住宅販売(米)
FOMC政策金利発表(米)⇒声明文に注目
26日(木)
週間新規失業保険申請件数(米)
5月中古住宅販売(米)
27日(金)
5月失業率(日)
5月全国消費者物価指数(日)
5月鉱工業生産・速報(日)
5月個人所得(米)
5月個人支出(米)
5月PCEデフレーター(米)
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