KJ_FXtechnicalさんのブログ

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【日経新聞記事より】テクニカル分析は常に万能ではない。

先週今週で相場は大きくリスク回避の
流れとなりました。

週末の欧米市場は大きく反発して終え
ましたが、どこまでショートカバーが入る
のか不透明感は継続しそうです。


少し遅くなりましたが先週の日経新聞に
この相場変動で大きく損を被った投資家
の話が出ていました。

『ボリンジャーバンドを使ったトレードで
 大きく損失を被ってしまった。』

記事によると、トレンドが出る前のレンジ
相場においてボリンジャーバンドに沿って
トレードして大きく利益を出していたのだが
今回の下落局面で大きな損失を出して
しまったとのこと。


…はい、当然です。


テクニカル分析を用いてトレードする際に、
その分析手法・トレード手法を知ることは
当たり前ですし誰にでもできます。

しかし、大前提としてテクニカル・ファンダメンタルズ
を含め、分析に絶対はないということを
認識しておく必要があります。

レンジ相場からトレンド相場に移行する
時には、それに合わせた分析手法に
変えなければ対応できません。

その認識が欠けると、分析が外れた時に
柔軟な対応、つまり次の一手が繰り出せなく
なります。

剣道で面打ちだけ極めても勝てないのと
同じことです。攻撃・守備ともに戦うために
身につけるべき知識・技術は最低限
あります。


テクニカル分析に焦点を当ててさらに深く
掘り下げると、その時使っているテクニカル
指標が自分がトレードする際のメンタルに
どのような影響を与えているのかを理解・
認識しておく必要があります。

例えば上記の例のようにボリンジャーバンド
を利用してトレードする際は、基本的なトレー
ドスタイルはいわゆる『逆張り』になります。
上がったところで売り、下がったところで売り、
相場の流れの逆を突いてエントリーします。

このようなスタンスでのトレードは、相場を
出し抜くようで成功すれば非常に気持ちが
良いものです。自分が相場を支配している
かのような万能感さえ感じてしまいます。


一方、トレンド相場においては、相場の流れに
乗る『順張り』が正攻法です。その時にまだ
ボリンジャーバンドを利用していると、
流れに逆らうエントリーをしてしまうので、
損失が出やすく、しかもトレンドが出ているので
あっという間に損失が大きくなります。

ですから、分析手法をレンジ相場対応のもの
からトレンド相場対応のものに変える必要が
出てきます。

しかし、今まで『逆張り』でエントリーを重ねて
くると、トレンド相場に適した分析手法を用い
ても、順張りエントリーに違和感を感じてしま
います。

これは、今まで逆張りエントリーで収めてきた
成功体験がメンタル面で足を引っ張っている
からです。

このことに気づいていない人は相場の流れが
変わる局面でその前の相場で成功していた分
の利益を大体失くしてしまいます。
運良く切り抜けたとしても、次の相場転換の
場面を切り抜けることは難しいのが現実です。


テクニカル分析で利益を出している人は、
分析手法の切り替えと、メンタル面の切り替えが
同時にできている人です。
当然、殆どの人は最初からそうなれる訳では
ありません。失敗を重ねて気づくのが実情です。


失敗を重ねたくないのであれば選択肢は2つ。

1.トレードにおけるメンタルマネジメントの方法を学ぶ
2.自動売買システムに丸投げする

この2つしかありません。これは事実です。

もしどちらも抵抗があるのであれば、利益が
出ているうちに勝ち逃げされることをお勧め
します。損失が出ている方、今の状態では
ほぼ100%取り戻すことはできません。


トレードは売りと買いの2つ、難しいものでは
ありません。ただ、生易しいものでもありません。
そのことを本当に分かったうえで、トレードに
臨んでいただければと思っています。


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