ゆめかいびとさんのブログ

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新日鐵住金経営概況説明会に参加

北九州市小倉のリーガロイヤルホテルで開催された新日鐵住金の経営概況説明会に参加して来ました。
 


 


 
各席には、コーヒーなどのおもてなしがありました。
 


 
また、説明資料とアンケートもありました。
 

 
開催前の会場の様子です。
 

 
説明は、PPTにて簡潔に解りやすく説明されました。
以下、主な内容です。
 
1.新日鐵住金の概要
◆総合力世界№1の鉄鋼メーカーを目指して2012年10月に誕生
合併して、1年9カ月
◆5つの事業セグメント
製鉄、エンジニアリング、化学、新素材、システムソリューション
◆製鉄事業を中心に売上高5兆円規模
そのうち、製鉄が9割弱
株主:55万名以上。ちなみに、日本全国の300人に1人が新日鐵住金の株主
そのうち1,000株以上43万名
<製鉄事業概要>
◆粗鋼生産量、日本で1位(41%シェア)、世界で2位
◆高品質な製品を様々な分野に供給
◆多くの製品が国内トップシェア。特に鉄道車輪車軸は100%
◆バランスの取れた需要家構成
◆国内ベースに海外で成長
<非鉄(エンジニアリング、化学、新素材、システムソリューション)事業概要>
◆製鉄事業とのシナジーを活かす。
売上高計7,600億円、経常利益計400億円
2.中期経営計画の概況と進捗
◆長期的に見て、世界の鋼材消費、確実に成長中(特に2000年以降)
◆短期的に見て、需給ギャップの拡大が懸念される
特に、東アジアにおいて、供給過剰
(2013年以降、東アジアにおいて複数の臨海製鉄所が稼働)
◆中期経営計画のターゲットと五本の柱
①技術先進性の発揮
・トムソン・ロイター社選出、世界で最も革新的企業100社に世界の鉄鋼・非鉄企業で唯一選出された。(2年連続)
②世界最高水準のコスト競争力の実現
・年率2,000億円以上の統合シナジーの実現
合併にて、5,000円/tonの削減が可能となった。
③最適生産体制の構築
・製鉄所組織の統合・再編成
八幡・小倉⇒八幡製鐵所、和歌山・堺⇒和歌山製鐵所、君津・東京⇒君津製鐵所
④グローバル戦略の推進
・米国での自動車用薄板事業を強化
アルセロールミタル社との合弁(出資比率50:50)
買収金額約1,550億円(当社約775億円)<参考>建設費用約3,600億円
⑤製鉄グループ会社の体質強化
・強靭な新日鐵住金グループを構築
これらから、2015年までに世界最高水準の競争力を実現
◆資産圧縮と設備投資・事業投資の基本方針
・ROS(売上高利益率):5%程度、更に10%を目指す。
・資産圧縮:12年下期から3年程度で3,000億円程度の資産を圧縮
・D/Eレシオ(有利子負債と自己資本 の比率):統合時1.2倍
早期に1.0倍、更に0.8倍(国際A格水準)を目指す。
・戦略投資:1,000億円/年の成長に向けた戦略投資枠を設定
3.2013年度決算と今年度の取り組み
◆2013年度、増収増益
◆今年度の国内経営環境
設備投資や個人消費の底堅い推移
◆今年度の世界経営環境
緩やかな成長が続く見込み
◆鉄鋼需要の見通し
堅調に推移
◆今年度の経営環境:不確実性の高まり
・日中、日韓関係・アセアン(タイ、ベトナム)不安、ウクライナ問題、中東・アフリカ不安など
◆今年度の取組み
・最大限のコスト改善努力
・お客様への提案力強化
・海外供給体制の充実
・皆様にご理解いただける鋼材価格の改定
・技術、コスト、グローバルの連携で総合力世界№1を目指す。
◆参考資料
・株価と日経平均推移
2012年10月1日終値=1.0として、日経平均=1.71 新日鐵住金=1.92
・世界の主要鉄鋼メーカーの時価総額
新日鐵住金=2.9兆円で№1 
アルセロールミタルやホスコ=2.5兆円程度
JFEや上海宝山=1.5兆円以下
 
経営概況の説明の後に、質問の時間も設けられ、何点かの発言がありました。
以下、その内容です。
 
<Q1>主な原材料とその仕入先国は?
<A1>原材料としては、鉄鉱石と石炭である。主な輸入相手国としては、オーストラリア、ブラジル、モザンビークなどである。結構、遠い国が多く、輸送コストが増加、特に、円安ではそれが響く。他のコストの低減を図るなど努力している。
<Q2>東田地区の電力需要は?
<A2>安定的に電力を供給している。
<Q3>合弁による技術力の流出が懸念されるが?
<A3>協定や覚書で技術の開示はしないようにしている他、日頃からのマネジメントで順守するように努力はしている。但し、中々画期的なものがないのも事実である。そのため、色んな方策の合わせ技で防止する。
<Q4>東南海地震などの発生が懸念されているが、その対策は?
<A4>何と云っても「人命第一」をモットーに人がいる建物などのチェックを行う(予算取り終了)また、スーパーコンピューターを使って、シミュレーションにて被害の想定を行う。併せて、各製鉄所間の生産連携などの訓練も行っている。
<Q5>原材料などの安定確保の戦略はあるか?
<A5>原材料は、足元では安定的に確保出来ているが、長期で見れば色んなリスクがあるため、安心は出来ない。そのため、リスク回避策のひとつとして、原材料の鉱山投資に参画している。また、粗悪品でも良品質に変えうる利用技術を高める努力を行う。
 
1時間余りでしたが、有意義な時間でした。
 
帰りには、お土産も戴きました。
 


また機会があれば、参加したいと思います。
ありがとうございました。m(__)m
 
【おまけ】
帰りの小倉駅では、「小倉祇園太鼓」が行われていました。
 


これが、始まると夏ですね!!
そう云えば、ホテルの廻りの木々では、クマゼミの大合唱でした!!
九州だから早いのかな!?(・_・;)
 
 
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