映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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海外投資家がそっぱ

20日の日経平均は14224.23(-238.29)。日足では転換線、基準線、雲を下に抜けており、下値のめどがなくなってしまっている。週足も転換線、基準線の下だが、雲の上限が13938にあり、このあたりが下値のめどか。月足も転換線12279を割り込んで、パラボリックも下向きに変わっており、チャートだけからみると数ヶ月調整する可能性が濃くなってきた。月足の下値のめどは基準線12279。どこまで調整するか、幅と期間が問題で予想しにくいが、形は相当悪い。外国人が記録的な売りを出しているようで、日経平均のパフォーマンスは、国際的にも悪く、ウクライナ、中国リスクによるリスクオフだけでは説明できない。一方為替のチャートは、株よりも形がましだ。日足は転換線、基準線、雲の下だが、週足は、雲の上、基準線101円を守っている。月足は転換線100.60をまだ割り込んでいない。さらにNYダウは為替よりももっと形がいい。日足週足とも基準線、転換線の上である。ここからみると、日本株から海外投資家が資金を引き上げているのは、世界的なリスクオフだけではなく、日本経済の中長期的な成長の展望について、海外投資家が悲観的になっているのではないかと考えねばなるまい。円安による日本経済の浮揚を狙ったアベノミクスへの期待が剥げ落ち、消費増税の影響も不透明だということで、日本売りが起こっているとみるべきかもしれない。企業収益の明確な復調が続けば、日本市場に外国人の資金が戻ってくるかもしれない。だがどうも消費増税による消費の落ち込みを企業もシビアにみているようで、どこで下げ止まれるか、不透明だ。


ウクライナについても、どこかで妥協が成立するのでは、という楽観的な見方は危険だ。政治は経済とは違ったロジックで動く。中間選挙を控えたオバマも、大統領選挙をにらむプーチンも、妥協できる余裕が乏しい。ウクライナの東部はロシアよりの勢力とキエフよりの勢力が一触即発の状況であるとも伝えられ、グルジアのように、事実上中央政府から自立するような動きにならないとは言い切れない。これ以上介入しないというプーチンの約束も、ウクライナの主権を尊重するとした約束を平気で破っている以上、全く信頼できない。というわけでどこからみても良い材料は乏しい。真っ暗闇にみえるころが底かもしれないが、やはり反転を確認しないと、新たな資金がはいってくるのは難しかろう。
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