NGTNさんのブログ
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今日の相場 -5/16-
∇ダウ:12,992.66(+94.28) ナスダック総合指数:2,533.73(+37.03) S&P500:1,423.57(+14.91)
アナリストや証券会社の買い推奨のあった、半導体関連銘柄、石油関連銘柄が買われ、ヤフーへの委任状争奪戦の件でネット関連銘柄が買われ、ダウ、ナスダック指数ともに続伸。ナスダック指数は4連騰。
マクロ経済指標の結果は冴えないものでしたが株式市場では材料視されず。原油価格は下落、長期金利は下落、ドルも下落したので、他の市場では多少は影響があったようです。
・5月のNY州製造業業況指数は‐3.23、予想下回る=連銀
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-31815320080515
・4月の米鉱工業生産、前月比0.7%低下・2カ月ぶりマイナス
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080515AT2M1503L15052008.html
・[5月フィラデルフィア連銀業況指数]-15.6、前月の-24.9から改善
http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=83953
・米新規失業保険申請件数は37.1万件、前週は36.5万件
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT816052620080515
・アイカーン氏、マイクロソフトによるヤフー買収に向け委任状争奪戦
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-31818220080516
マクロ経済指標は、市場予想に対してはまちまちだけど数字自体は弱いです。グリーンスパン氏の言うような”薄いリセッション”がダラダラと続くんですかね。今のところ全体的に見れば鋭角に落ち込む感じではない(特に企業サイドは)。消費者マインドや住宅市場(消費者サイド)は鋭角に落ち込んでいるけど。
消費者サイドについては、結局はここ数年のアメリカの消費者は不釣り合いな贅沢をしてきたってことで、それに対しての修正が起こっているのだと思います。不釣り合いな贅沢が出来た要因は、住宅バブル・証券化バブルと、新興国の経済成長。住宅バブル・証券化バブルが弾けたのは周知のとおり。
新興国の成長については、世界がフラット化していく過程の前半では、国家間の経済格差を利用して、先進国の人々は安くて品質のいいものを買ったりできて、豊かな暮らしが出来る。デフレを輸出してもらう。帝国による搾取って言い方をする人もいるけど、まあ同じことです。でも格差が縮まってくれば、発展途上国の人々も購買力が上がってきて豊かな暮らしをしようとする。それが今起こっている。インフレの輸出に変わる。食糧価格の高騰などもその現れ。
世界全体で見ればパイの拡大よりも需要の拡大の方がスピードが速い。先進国の人々は現状の生産力を維持するだけでは、提供できる価値は途上国の追い上げに伴い相対的に低下する。そうすれば取り分も減るので、生活レベルは下がっていく。前もどこかで書いたけど、濃度の違う塩水が入ったタンクの間をつなげたら、徐々に濃度の差が縮まっていくイメージ。日本も例外ではないです。格差社会、ワーキングプアもその流れの中にあるもの。
企業についても同様で、成長している場所で稼げるグローバル企業は収益を拡大していけますが、先進国の内需の中小企業は余程の付加価値をつけないと生き残っていけないのでしょう。
∇日経平均:14,219.48(-32.26) TOPIX:1,395.87(+3.00)
1-3月期のGDP一次速報は予想を上回る結果で、寄り付き直後は買われましたが、その後は日経平均先物への売り圧力が強く、午前10時頃からは前日終値近辺でうろうろし、結局、日経平均は小幅安、TOPIXは小幅高で5連騰となりました。長期国債先物が売られていたことから、株先物にも買いが入っていましたが、それ以上に日経平均先物の売り圧力が強い感じでした。東証一部の騰落状況は、値下がり銘柄数の方が多かったので、一部の大型株以外、中小型株を中心として現物もそれなりに売られていたようです。日経平均は、ドル建てですと既に昨年末の終値を上回ってますね。
個別銘柄では、バルチック海運指数が高値を更新したことから海運が強かったです(画像のバルチック海運指数のチャートはたぶん前日の値までしか反映されていなくて実際は高値更新しているようです)。あと、鉄鋼と商社も強かったです。
昨日引け後に決算を発表したみずほFGは買われました。業績予想はコンセンサス以下、自社株買いといっても優先株の普通株転換による希薄化を防ぐためのもので需給が良くなるわけではないのですが、大型株に関しては地合いが強いのでしょう。千葉銀とかの地銀は売られていました。
・1─3月期実質GDP:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31818920080516
1-3月期GDP・一次速報は予想よりも上。とはいっても、一次速報って毎回のように後から下方修正されているんですよね。昨年10-12月期も、今回の発表に合わせて下方修正されています。一次速報では年率3.7%が、結局2.6%に。
・4月消費者態度指数は03年3月以来の低水準=消費動向調査
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-31825520080516
アナリストや証券会社の買い推奨のあった、半導体関連銘柄、石油関連銘柄が買われ、ヤフーへの委任状争奪戦の件でネット関連銘柄が買われ、ダウ、ナスダック指数ともに続伸。ナスダック指数は4連騰。
マクロ経済指標の結果は冴えないものでしたが株式市場では材料視されず。原油価格は下落、長期金利は下落、ドルも下落したので、他の市場では多少は影響があったようです。
・5月のNY州製造業業況指数は‐3.23、予想下回る=連銀
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-31815320080515
・4月の米鉱工業生産、前月比0.7%低下・2カ月ぶりマイナス
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080515AT2M1503L15052008.html
・[5月フィラデルフィア連銀業況指数]-15.6、前月の-24.9から改善
http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=83953
・米新規失業保険申請件数は37.1万件、前週は36.5万件
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT816052620080515
・アイカーン氏、マイクロソフトによるヤフー買収に向け委任状争奪戦
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-31818220080516
マクロ経済指標は、市場予想に対してはまちまちだけど数字自体は弱いです。グリーンスパン氏の言うような”薄いリセッション”がダラダラと続くんですかね。今のところ全体的に見れば鋭角に落ち込む感じではない(特に企業サイドは)。消費者マインドや住宅市場(消費者サイド)は鋭角に落ち込んでいるけど。
消費者サイドについては、結局はここ数年のアメリカの消費者は不釣り合いな贅沢をしてきたってことで、それに対しての修正が起こっているのだと思います。不釣り合いな贅沢が出来た要因は、住宅バブル・証券化バブルと、新興国の経済成長。住宅バブル・証券化バブルが弾けたのは周知のとおり。
新興国の成長については、世界がフラット化していく過程の前半では、国家間の経済格差を利用して、先進国の人々は安くて品質のいいものを買ったりできて、豊かな暮らしが出来る。デフレを輸出してもらう。帝国による搾取って言い方をする人もいるけど、まあ同じことです。でも格差が縮まってくれば、発展途上国の人々も購買力が上がってきて豊かな暮らしをしようとする。それが今起こっている。インフレの輸出に変わる。食糧価格の高騰などもその現れ。
世界全体で見ればパイの拡大よりも需要の拡大の方がスピードが速い。先進国の人々は現状の生産力を維持するだけでは、提供できる価値は途上国の追い上げに伴い相対的に低下する。そうすれば取り分も減るので、生活レベルは下がっていく。前もどこかで書いたけど、濃度の違う塩水が入ったタンクの間をつなげたら、徐々に濃度の差が縮まっていくイメージ。日本も例外ではないです。格差社会、ワーキングプアもその流れの中にあるもの。
企業についても同様で、成長している場所で稼げるグローバル企業は収益を拡大していけますが、先進国の内需の中小企業は余程の付加価値をつけないと生き残っていけないのでしょう。
∇日経平均:14,219.48(-32.26) TOPIX:1,395.87(+3.00)
1-3月期のGDP一次速報は予想を上回る結果で、寄り付き直後は買われましたが、その後は日経平均先物への売り圧力が強く、午前10時頃からは前日終値近辺でうろうろし、結局、日経平均は小幅安、TOPIXは小幅高で5連騰となりました。長期国債先物が売られていたことから、株先物にも買いが入っていましたが、それ以上に日経平均先物の売り圧力が強い感じでした。東証一部の騰落状況は、値下がり銘柄数の方が多かったので、一部の大型株以外、中小型株を中心として現物もそれなりに売られていたようです。日経平均は、ドル建てですと既に昨年末の終値を上回ってますね。
個別銘柄では、バルチック海運指数が高値を更新したことから海運が強かったです(画像のバルチック海運指数のチャートはたぶん前日の値までしか反映されていなくて実際は高値更新しているようです)。あと、鉄鋼と商社も強かったです。
昨日引け後に決算を発表したみずほFGは買われました。業績予想はコンセンサス以下、自社株買いといっても優先株の普通株転換による希薄化を防ぐためのもので需給が良くなるわけではないのですが、大型株に関しては地合いが強いのでしょう。千葉銀とかの地銀は売られていました。
・1─3月期実質GDP:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31818920080516
1-3月期GDP・一次速報は予想よりも上。とはいっても、一次速報って毎回のように後から下方修正されているんですよね。昨年10-12月期も、今回の発表に合わせて下方修正されています。一次速報では年率3.7%が、結局2.6%に。
・4月消費者態度指数は03年3月以来の低水準=消費動向調査
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-31825520080516
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先日の質問の回答、ありがとうございました。m(_ _)m
相場の動きを主観で見てしまうので、少し金融工学的なことを
勉強しようかなと思ったのですが難しいです。
勝率はそんなに悪くないので、もう少し小さく負けて大きく勝つ
ようなポジションの取り方を考えなくてはいけないと思って…。
長期の芽が出てくるかなーっとザックリとした値動きだけ見て
いましたが、売られ過ぎの反動が収まらないようなので、傍観
しております。
CME先物も調整が終わってないような気もしますし...。
原油はあっさり反転しましたね。
やっぱりカルパースなどの長期筋が安心感につながっているの
でしょうか!?
金もまた上昇してきていますし、「フライト・トゥ・シンプリシティ」と
いうのも、なるほどという感じですが困ります。-"-
グローバルな経済についてのくだりはとても参考になりました。
国内経済は、中小建設業者の倒産が増えていたり車の保有台数
が減少に転じたりしているので、外需頼みが続きそうですが、
政府はもう少し労働分配率に目を配るべきだとも思います。
年々、労働組合の影響力が落ちているので、貯め込んでは株主
に配当増を要求されているような印象が個人的には強いです。
ここらで調整が入る筈と、売りが絶えないような感じですので
"不機嫌な上昇"トレンドがまだ続きそうな銘柄も多そうです。
火傷しそうなので参加しませんが、それとは別にヴァーレだけ
はどうしようかなと気になっています。
ただ、今私が買おうと思うとeワラントに限られるので見送り
としていますが。
こんにちは。勝率が悪くないということは、トレードの方向性としては良いわけで、あとは技術を上げていけば結果がついてくると思います。(でも、逆にいかれた場合はナンピンしまくって、結果としてトントンがプラスで終われる確率は高いけど、ナンピンが裏目に出た場合はドカンと持っていかれる、ってやりかただと、勝率が高くてもダメです)
原油は年金系などの長期資金の流入が下支えになっていると思います。原油の実需面からみれば、投機筋がやりすぎているだけで一時的なオーバーシュートでしょ、って見方もありますが、長期資金が入っているためなかなか下がらないのではと思います。
労働分配率の低下は、少し前の東洋経済で特集されていて、色々な視点があって面白いなぁと思いました。検索したら記事の内容が部分的にネット上で読めるみたいです。(URL長くてごめんなさい)
http://www.toyokeizai.co.jp/shushoku/koko/14.html
http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/8e374f5e0b4f72e78d7f6dd027507961/
http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/591f3a90c8d5657db0047a520e631cc7/
日本は、景気が悪くなったらさくっと首切りがやりにくいので、企業側からしてみれば、ショックアブソーバーとしての現金溜めこみもあると思います。特に大企業は、多くの社員の生活を守らないといけないので、好景気の時に攻めの経営をして不景気になったらゴメンナサイでガンガン首切りするんじゃ、雇用市場の流動性の低い日本だと、社会的責任を果たしていないことになるでしょうし。あと、大企業の利益が伸びているっていっても、その大部分は外需の伸びであり、付加価値の生産が伸びてこない内需に対しては還元せず、伸びている外需に再投資していくというのもわかる気がします。まあ、その結果、下請けの中小企業は苦しんでいますし、従業員も全体で見れば給料上がらんってことになって、内需が死んでいっているようですが・・・。経済全体が最善の動きをすることは不可能で、部分部分がうまくやろうとした結果、ある程度の合成の誤謬が起きるのはしょうがないのだと思います。
>でも、逆にいかれた場合はナンピンしまくって、結果としてトントンがプラスで終われる確率は高いけど、ナンピンが裏目に出た場合はドカンと持っていかれる、ってやりかただと、勝率が高くてもダメです
ありがとうございます。
ナンピンして良いことは無いのですが、少し上手くいっていた
のでこだわって、やってしまいました。
それでドカンと...なので言い訳は出来ません。
お休み中は、そういうルーズな取引をしないように過去の取引
を少し掘り下げてみようと思います。
エントリーにも問題がありましたし。
少し傷口をえぐるくらいでないと、もっと酷い事になりますから
お気付きの点があれば、今後共宜しくお願いします。
労働分配率に関しての発言は、バブルの後始末の後遺症をひき
ずっているのが少し歯がゆかったのですが、確かに最善を期待
しても仕方ありませんね。
リンクの記事は、とても参考になりました。
Webでも日経系の記事を読む事が多いので助かります。