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【話題の本】『「昔はよかった」と言うけれど』



記事によると、「最近の若者はマナーがなっていない」「だんだん世の中が悪くなっている」。年配世代がよく口にする嘆きだ。「それにひきかえ、昔は貧しかったが、人の心は豊かだった」

 そこでしばしば引き合いに出されるのが、戦前の社会だ。いわく、学校で修身の授業があり、家庭のしつけは厳しく、現代より道徳的にしっかりしていた…。

 本当にそうだったのだろうか。そこで、戦前の新聞記事などから、当時の公衆道徳の実際を丹念に拾い集めたのが本書だ。

 人々は駅や公園など公共空間でのゴミ捨てをためらわず、床に痰(たん)を吐く姿は外国人の眉をひそめさせている。運送中の積み荷抜き取りは頻繁で、粗悪品の流通など商道徳の劣悪ぶりは深刻だった。現代の日本社会ではみられないような、マナーもモラルもない光景が大量に引用されている。

 先月、初版2500部でスタート。道徳の教科化が話題になった世相もあってか、1カ月で2000部の重版が決定した。「予想以上の反響です」(担当編集者)。日本人の道徳心は本当に低下しているのか。安易なイメージで「昔はよかった」と言う前に、読んでおきたい一冊だとのことです。




内容紹介

戦前の日本では、家庭で厳しいしつけがなされ、学校で修身が教えられ、みんなが高い道徳心を身に付けていた。しかし、戦後そうした美徳が失われ、今や日本人のマナー・モラルは完全に崩壊してしまった」

今日の日本で、道徳に反するような事件や出来事が起きるたびに、こうした言葉があちこちで聞かれます。ジャーナリスト、作家、政治家など、さまざまな立場の人が、あたかも常識であるかのごとく昔を美化し、今を否定する論理を展開します。これに疑問を呈する声はあまり聞かれません。

しかし、多くの人が信じているこの言説は、実はまったくの誤解だったと言えます。本書は、こうした「常識」の誤りを明らかにし、戦前の日本人の道徳はいかなる状態だったのか、あまり知られていない歴史の側面を当時の新聞や書籍、統計データなどの資料をひもときながら紹介していきます。

たとえば、列車の中で高齢者らに席を譲らない若者、車内で化粧をする女性、道路や公園にゴミを捨てていく人、偽造したラベルを貼り付けた食品を売る商人、子どもを虐待する親、老いた親を虐待する子ども……。今日、日本人の道徳低下の事例として取り上げられるこうした振る舞いは、実は戦前の日本にも当たり前のように存在していたのです。

本書では、上記のような事例を中心に具体的な考察を展開しています。ただし、一概に「昔の日本人は道徳心が欠如していた」ということを主張するものではありません。道徳の問題には、その当時の時代背景や社会システムなどさまざまな要素が絡んでいますので、今日の基準で単純に良し悪しを判断できるものではありません。この点を踏まえたうえで、本書はより客観的な視点から道徳問題の本質に迫っていきます。さらに、今日起きているさまざまな社会問題をどう捉えるべきかについても、一つの視座を提示します。







「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える
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