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ドル/円が一時98円台、弱いISM製造業景気指数受け

気づかず寝てましたが、98円台まで円高が進んでいた様です。

この辺の記事が今後の今後を占う上で参考になりますね。

 

 

[ニューヨーク 3日 ロイター] 3日終盤のニューヨーク外為市場では、米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数が弱い内容だったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が資産購入プログラムを早期に縮小するとの観測が後退し、ドルが主要通貨に対して下落した。


ドル/円は100円の大台を割り込み、一時98.86円と5月9日以来の安値をつけた。終盤は1.0%安の99.48円。


ユーロ/ドルはこの日の高値となる1.3107ドルまで上昇し、直近は0.6%高の1.3072ドル。ドル指数.DXYは0.84%安の82.672。


ISMの5月の製造業景気指数は49.0と、景気を見極めるうえでの分岐点となる50を半年ぶりに下回った。先月の指標では、中国と欧州でも需要が減少する中で製造業は苦戦を強いられており、世界経済は依然として各国中央銀行による支援を必要としている状況が示唆された。


ノムラ・セキュリティーズ(ニューヨーク)の為替ストラテジスト、チャールズ・セントアーノード氏は「この日のドル安の主因は予想より弱いデータ、特にISM製造業景気指数だった」と指摘。ただ「米経済は近い将来、上向くはずであり、これがドルを下支えすると考えられるため、現在のドル安は一時的に終わると予想している」と述べた。


投資家は7日に発表される5月の米雇用統計に注目している。ドイツ銀行(ニューヨーク)のG10FX戦略ヘッド、アラン・ラスキン氏は、仮に雇用統計が強い内容であれば、低調だったISM製造業景気指数はあっさりと忘れ去られ、ドルが再び上昇すると予想した。同氏は「(ISMの)データが現時点で量的金融緩和が縮小されるとの見方を抑え込んでおり、このデータは世界の成長に対する幅広い疑問も投げ掛けるほど弱い内容だ」と分析。ただ「ISMの報告は製造業セクターの弱さを確認するものだが、製造業よりも好調と見受けられる幅広い経済については、ほとんど何も示していない」と話した。


コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ・マーケット・アナリスト、オマール・エジナー氏は「ここ数週間、ドルは安全資産というより成長通貨のように取引されてきた。そうした中でこの日のデータは、FRBが毎月の債券購入を縮小するかどうかについて、人々が考え直す材料になった」と指摘。「そうは言っても、ドル/円のポジションが非常に大きく膨らむなどドルは買われ過ぎていた」と説明した。米商品先物取引委員会(CFTC)が31日発表したIMM通貨先物の取組(5月28日までの週)によると、ドルのネットロングは4週連続で増加し、少なくとも2008年6月以来の高水準となっていた。


一方、日本政府が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的・準公的年金資金の運用方針の見直しに着手するとの報道を受け、ドル/円は下げ幅を縮小した。公的年金の資産構成は国債に傾斜してきたが、株式や外貨資産などリスク性資産の割合を拡大させ、長期・安定的なリターン確保を図る方針という。


ドルは5月、主要通貨に対して約2%上昇、対円では3%超上昇しており、投資家は利益確定のためドルを売った。マークイットが発表した5月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.3と速報値の47.8から小幅に上方修正され、欧州の製造業セクターに安定化の兆候が示されたことも、ドル安の要因となった。


ドルは対スイスフランでも売られ、0.8%安の0.9470フラン。豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは、いずれも対米ドルで1.9%上昇した。


コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのエジナー氏は「豪ドルやNZドルなどの高利回り通貨は、世界の中央銀行が金融緩和を続けるとの観測から恩恵を受けている。これらの通貨が利回りの優位性を保つ余地が生じるからだ」と説明した。

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