電機メーカー各社が「4K」と呼ばれる液晶テレビの本格販売に乗り出すようです。
4Kテレビはフルハイビジョン(フルHD)の4倍の高精細な画質が特徴で、メーカー各社は大型化の進む市場で高精細テレビのニーズが高まるとみているようです。
総務省が来年7月に4K対応放送に乗り出すのも追い風ですが、価格が高いことに加えて、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴うテレビ離れも加速しており、不振に終わった3Dテレビの二の舞いになる可能性もあるかもしれません。
シャープは4Kテレビ「アクオス」2機種を6月から順次発売するそうです。
2月には受注生産で60型4Kテレビを約262万円で発売したそうですが、今回発表されたのは70型で85万円、60型で65万円と価格を抑えた普及品だそうです。
経営再建中の同社は赤字続きの液晶事業を今期黒字転換させる方針で、テレビ事業で収益性が高い高精細・大画面の4Kに注力する考えだそうです。
昨年11月に4Kテレビ(84型、168万円)を発売したソニーは6月から普及品(65型で75万円程度、55型で50万円程度)を発売予定だそうです。
ソニーは「付加価値の高いテレビ」の4Kをテコに、2013年3月期まで9年連続で営業赤字だったテレビ事業の黒字化を狙っているようです。
2011年12月に世界で初めて55型の4Kテレビを発売した東芝も、近く58型と65型の2機種の普及品を発売するそうで、「1インチ1万円を切る」価格設定にするようです。
米調査会社NPDディスプレイサーチは、世界の液晶テレビ(50型以上)の出荷台数に占める4Kテレビの割合が2012年の0.1%から2013年には5%、2016年には31%にまで拡大すると試算しているようです。
3Dテレビの二の舞にならないといいですね。
6753:600円、 6758:2,163円、 6502:540円