日本取引所グループの発足で、今年7月16日より大証と東証の現物株市場が統合されます。
統合後は大証単独銘柄株の需給改善が期待され
業績や財務内容が優秀な企業の株価は既にジリ高傾向にあります。
しかし統合後の各種制度は現行の東証基準が採用されるため、上場基準等はかなり厳しくなります。
取り敢えず3年の猶予期間はあるものの、日本取引所Gの上場基準を満たすことが出来なければ
3年後に上場取り消しとなる企業も出て来る可能性があり
新しい上場基準に抵触する恐れのある企業は明確にしておかなくてはなりません。
また統合により上場維持費用が一段と嵩むので
財務体質に問題があったり、業績苦戦中の大証銘柄にとっては二重苦となりそうです。
とろで、これまで東証への上場が期待される大証銘柄が注目された経緯があるように
今度は日本取引所Gへの昇格が期待される名・福・札市場の優良企業が
注目される可能性があります。
<巷で噂されている銘柄>
6134 富士機械製造(名)、1413桧家HD(名)、3057ゼットン(名)
3055 ほくやく・竹山HD(札)、2919 マルタイ(福)
3440 日創プロニティ(福)、7533 グリーンクロス(福)
ご存知の様に投資マネーは行き先を求め日々彷徨っていますから
このような予測も強ち否定することは出来ません。
因みに今年の国内株式市場はアベノミクスに大きく左右されそうですが
その他にも個別材料として
①業界再編(エレクトロニクス・NET業界など) ②東証・大証の統合 ③親子上場の撤廃加速
なども投資のテーマとしては面白いのではないでしょうか。