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米国債、失業率低下でインフレ加速懸念
米国債(5日):利回り上昇、失業率低下でインフレ加速懸念
10月5日(ブルームバーグ):5日の米国債市場では利回りが約2週間ぶりの高水準に上昇。朝方発表された米雇用統計で失業率が予想外に低下したことから、米金融当局による追加緩和策がインフレを誘発するとの懸念が広がった。
30年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り格差は、ほぼ3週間ぶりの幅に拡大した。労働省によると9月の失業率は7.8%と、オバマ大統領が就任した2009年1月以来の低水準に下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月発表した声明で、「委員会は景気回復の力強さが増した後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが引き続き適切になると想定している」と述べた。
BMOキャピタル・マーケッツのバンク・オブ・モントリオール部門の債券ストラテジスト、ジャスティン・ホーゲンドーン氏(シカゴ在勤)は「市場関係者は雇用統計を前向きなニュースと受け止め、インフレ加速の恐れがあるとみるだろう」と述べ、「失業率が7.8%まで低下したのは大きな動きだ。大きな影響力のあるニュースであり、状況が改善していると思わせる材料だ」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後3時29分現在、30年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.96%と、9月21日以来の高水準だった。同年債(表面利率2.75%、2042年8月償還)価格は1 11/32下げて95 28/32。
10年債利回りは5b上げて1.73%。10年債と30年債の利回り格差は1.24ポイントと、2011年9月以来の最大に広がった。
トレーダーのインフレ見通しの指標となる30年債と同年限TIPSの利回り格差は2.56ポイントと、9月18日以来の幅に拡大した。
米雇用統計
8月の失業率は8.1%。ブルームバーグがまとめたエコノミスト88人の予想中央値では9月は8.2%への上昇が見込まれていた。9月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11万4000人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は11万5000人増だった。前月は14万2000人増と、速報値の9万6000人増から上方修正された。
米国の失業率は2009年2月以降、8%を上回って推移している。米大統領選でもオバマ大統領と共和党候補、ミット・ロムニー氏はいずれも、雇用と景気を最大の課題として取り上げている。
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は今週の講演で、景気拡大が力強さを増した後も過去最大規模の刺激策を維持する方針をあらためて示した。
FOMCは先月、少なくとも2015年半ばまでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を異例な低水準に据え置くことを想定していると表明するとともに、住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入する方針を示した。
投資会社BTGパクチュアルのプリンシパル、ジョン・ファース氏は、「米景気の回復は弱々しい」と述べ、「米金融当局は結局、しばらく証券購入を続けるだろう」と指摘した。
民間雇用統計や新規失業保険申請件数
給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが3日発表した給与名簿に基づく集計調査によると、9月の米民間部門の雇用者数は前月比で16万2000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は14万人の増加だった。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、前週から4000件増加して36万7000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は37万件。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによると、米国債の年初来のリターンは2.1%。昨年は9.8%だった。
ブルームバーグが銀行や証券会社を対象にまとめた調査の中央値によると、10年債利回りは12月までに1.75%に上昇すると予想されている。
米財務省は来週、米国債660億ドルの入札を実施する。9日に3年債(320億ドル)が行われ、続いて10年債(210億ドル)、30年債(130億ドル)となっている。
雇用統計は予想以上に評価されていますねぇ!仕事時間や内容も良くなり、仕事を諦めていた人もさがすようになっているみたいです!インフレ懸念はあるとは思うけど
悪い金利上昇なのか?リスクオンには豪ドルが弱すぎると思うけど・・・
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まあ、悪くはないんじゃないですかね~?
実際賃金が高止まりなわけでもないでしょうし、需要が急回復してるわけでもないでしょうから、そんなきついインフレにはすぐになることないと思いますけど。
ユーロ債務国みたいな失業率悪化で金利高騰が最悪じゃないかと(笑)
マーリンエンジンさん
こんばんは
追加緩和期待でインフレだし、今までどうり大きな緩和追加はインフレで上値を抑えられそうな感じです。もともと米国経済もゆるやかな成長を期待されているのも
インフレが怖いからゆるやかな訳だと思います。
NYダウも13600を越しているので大変強いが新値を次、次と超えるのも考えにくいと思います。
NKは深刻と思うけど新興が買われる相場は歓迎ですヽ(*´∀`)ノ