ブリヂストンは、米国子会社を通じて、ゴムの木以外の多年草「グアユール」から天然ゴム成分を採取する研究活動を今年から始めるそうです。
6月までに米国南西部に試験農場を開設し、2015年までにタイヤの試験生産を開始するそうです。
タイヤの原材料である天然ゴムの供給源を多様化させることで、天然ゴム資源の価格の高騰を抑え、安定調達を図る狙いのようです。
グアユールは米国南西部からメキシコにかけての乾燥地帯が原産の多年草で、幹などに天然ゴム成分を含んでいるそうです。
ブリヂストンでは、草を採取して粉砕し、木質成分などを取り除くことで、天然ゴム成分を抽出するそうです。
ゴムの木がアジアを中心とした熱帯で栽培されているために生産地帯が過度に集中しているのに対して、グアユールは乾燥地帯に生える植物なので、米南西部のほか豪州や南欧の乾燥地帯など世界中で栽培できるそうです。
グアユールはゴムの木に比べて採取の効率が悪いそうです。
いかにコストをかけずに効率良く天然ゴムを採取できるか、ブリヂストンの腕の見せ所ですね。