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今週の相場見通し アイランド・リバーサルの行方を注視、脱原発関連に注目

サーチナ 5月8日(日)11時52分配信


 今週の日米株式市場は、先週に引続き、「5月に売り、あとは離れろ(Sell in May and Go Away!)」という、ウォール街の有名な相場格言を想起するべき局面に入ったとの見方は不変だ。確かに4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比24万4000人増と、7カ月連続のプラスで、昨年5月以来11カ月ぶりの増加幅を示した。市場予想の18万5000人増も上回った。しかし一方で、失業率は9.0%となり、前月から0.2ポイント悪化し、市場予想の8.8%よりも悪く、5ヶ月ぶりに上昇している。

 もちろん、米国株が堅調さを取り戻せば今週の日経平均は、1万円回復が期待できる。しかしながら、米株が調整色を強めるようだと、4月安値の9405.19円を目指す展開を想定しておきたい。国内に買い材料が見当たらないため、外部環境次第という状況が継続するだろう。また、買い主体は海外投資家だけのため、彼らの買いが細る、若しくは、売り越しに転じるようだと、日経平均の下落幅は拡大する見通しだ。よって、今週の想定レンジは9400円~10100円程度。

 米株下落、ドル安が加速するケースでは、海外投資家(特に欧米投資家)のリスク許容度が著しく低下し、日本株を売り越してくる可能性が高いとみている。海外投資家は昨年11月以来日本株を一貫して買い越してきたが、その最大の理由は、米株が強かったためだ。米国株の上昇に応じ、時価総額ベースのリバランスの買いを日本株に入れ続けた結果と考える。その米株が調整するならば、当然、海外投資家の日本株へのスタンスも大きく変化すると考えるのが妥当だろう。

 一方、足元で商品市況が波乱の展開となっている。証拠金の引き上げで銀先物が急落し、先行きを懸念した売りが原油や金などにも波及している。ヘッジファンドなど大口の投資家が、リスク回避を目的に原油や金に換金売りを出したことが主因とみられている。これは、投資マネーのリスク回避動き(商品、株式を売り、債券・現金へ)であり、この傾向は商品市況が落ち着くまで継続するだろう。当然、この流れはリスク資産である株式にはネガティブに作用する見通しだ。

 テクニカル的には、日経平均は日足ベースで、アイランド・リバーサル・トップ(窓を空けて上昇した後に、今度は窓を空けて下落してしまって、真ん中のローソク足が小島のように浮いてしまった状況)を4月28日から5月6日にかけて形成した。これは天井を示唆するチャート・パターンのひとつだ。日経平均は3月15日の8227.63円起点に上昇してきた。もちろん、あっさり窓を埋めてしまうようなら、このアイランド・リバーサルは「ダマシ」だったということになる。しかし、早期に窓を埋められないようだと、上値の重さを嫌気した売りが断続的に出て、下落ムードが強まることだろう。

 ところで、菅首相は6日夜、緊急に記者会見し、浜岡原子力発電所にある全ての原子炉の運転を停止するよう中部電力に要請したと発表した。これを受け、代替エネルギーや蓄電池、マートグリッドなどに物色の矛先が向かう見通しだ。しかし、これらの銘柄群は東日本大震災と原発事故発生以降、継続して物色されており、新味に乏しい。このため、全体相場を押し上げるような過熱気味のテーマ株物色にはならず、時価総額の小さい小型材料株相場になる公算が大きいとみておく必要がある。(編集担当:佐藤弘)

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