はるるっぴさんのブログ
株式投資の復習
素人のひとりごと日記です。
自分のためにも株式投資の復習をしたい。
新聞やテレビ等の「マスコミたちは」(リチャード・クー氏の表現で気に入っている)
自分たちの描くシナリオに基づき、都合の良い部分だけ取り出してくる場合もある。
特に見出しなどは、現実と乖離した判断もあり注意を要する。
せめて「バイ・サイド」か「セル・サイド」かの区別を付けて聞く必要がある。
証券会社などで開催されているセミナーもあるようですが
セル・サイドのお話になる。
本当は、独立・中立の立場の人の話が一番良い。
ただし、能力の無い人の方が多いので注意を要する。
株式投資をされる人は、個別銘柄だけでなく
金利を見ないといけない。
世界で見ると
借金投資をされている人々が想像以上に多い。
デリバティブ取引も想像以上に多い。
自分の復習なので箇条書きにする。
(その1)
ファンダメンタルズ分析
これについては、日記の中心にしているので
省略します。
(その2)
ストラテジスト
ストラテジストは、戦略を組み立てる人なので
カッコよさそうに聞こえますが、本人の意見はなく
会社のグローバル・ビューに従って発言していることもある。
知っていて本当のことを言わない専門家と
何も知らないで言っている専門家がいる。
(後者の方が多い。)
リーマンショックの年(2008年)
日経平均株価20,000円以上になると
その年(2007年の終わり頃の来年の株価予想)に予想していた専門家たちが
今もテレビなどで活躍している。
1000円、2000円の間違いならば誤差ですが
10000円も間違ったら誤差ではない。
わたしの中では
グローバルエコノミスト
理論、実践とも高い評価のイェール大学 ロバート・シラー教授
シカゴ学派のラグラム・ラジャン教授など
商品エコノミスト
債券エコノミスト
株式エコノミスト
ストラテジスト(戦略家、マスコミなどに登場する人)
一般の人たち
の順番になっている。
(個別の例外はもちろんある。)
(その3)
統計資料
統計資料は、操作できるものであることを頭に入れておく。
鵜呑みにしないように。自分の肌感覚の方が正しいケースが多い。
ただ、統計資料を鵜呑みにする学者さんや投資家も多いことを認識する。
統計は、前月比ではなく、前年比で見るべき。
会社などでも、前月比など言われたことありません。
(その4)
需給要因
動くときは
信用残高や信用倍率
裁定残高などは最低でも見るべきでしょう。
デリバティブの需給動向の把握は、難解です。
世界で頭脳と実力(お金)のあるGS(ゴールドマン・サックス)などは
コール(オプション)を買っといて
そこまで腕力で株価を上げてくる。
日本のチマチマした専門家の発言よりも
言っていることとやっていることが違う
ゴールドマン・サックスの動向に注目すべき。
(その5)
1985年のプラザ合意
当時、日本は竹下首相だった。
1971年のニクソン・ショック後のプラザ合意
ニクソン・ショック
(不勉強のマスコミに向かって発表したので「ショック」の名がつく。)
直近ではバーナンキ議長がマスコミに発表しましたが
基本的に嘘しか教えてくれません。
議会証言で嘘をつくと偽証罪になるので、議会証言に注目すべきでしょう。
ニクソン・ショック
問題は、ここからアメリカの勝手気ままになってきた。
(正確には、アメリカだけではない。)
金融引き締めをしたかったのに
金融緩和をしてしまった。
(途中、連銀議長として活躍されたポール・ボルカー議長の話は省略する。)
金融バブルのはじまりになり
そのバブルが崩壊し、現在に至っている。
日本株式市場に外国人が本格的に参入してきたのは
1992年頃だろう。
昨年は、各国の中央銀行の財政出動により危機は回避されたが
過剰流動性、過剰消費によって起きた問題を
同じこと(過剰流動性)をして解決できない。
問題の先送りをしているだけになる。
次の危機は「万が一の通貨危機」がおきる可能性を否定できない。
その前に今のようなバブルが起きやすい。
現在の日経平均株価は
専門家の理屈では説明できない水準になっている。
(仕手戦のような感じもする。)
これからも同じようなことがあると思う。
(その6)
ダウントレンドの可能性
中短期的な株価の乱高下はあっても
長期的なダウントレンドは続くかもしれない。
アメリカ過剰消費が終わったので急には回復しない。
(その7)
日本銀行
日本の2000年の実質ゼロ金利解除(当時:速水総裁)
景気回復していないのに、金利を引き上げた。
失敗した。
日銀は、過去の失敗もあり金利を上げることができなかった。
円キャリートレードで
アメリカがいくら金利を下げても
住宅バブルを抑えることができなかった。
(その8)
ベーシス・ポイント
1ベーシス・ポイントは0.01%のこと。
0.1%は、10ベーシス・ポイント。
投資をしている人たちは「ベーシス」と言うでしょう。
(その9)
イールド・カーブ
残存期間の長短が生み出す利回り(金利)格差
タームストラクチャー(金利の期間構造)を分析する際に利用する。
(10番目)
イールド・スプレッド
プロの人が見ている。
一般的には、10年国債利回り-株価益利回り
長期的に国債か株式どちらに投資するのが有利かを見るために使う。
(11番目)
EV/EBITDA倍率:企業買収の価値基準
みんなの株式の社長さんが昔くわしく説明されていた。
サスガだと思いました。
金融危機が発生するまでは、押さえどころだった。
(12番目)
朝方の外資系注文動向
いい加減なものです。
忙しいので適当に答えているところもある。
日本の証券会社が外資系証券会社に注文しても外資系注文になる。
証券会社の人でも、ナイトトレーダーの存在すら知らない人もいる。
本物は、マスコミに登場するヒマなしです。
ヒマな人がマスコミ対応しているだけ。
ちょっと考えれば、わかることを理解しましょう。
(ノーベル受賞者が、受賞決定される前からマスコミに登場することはない。)
(13番目)
PER
10%安定成長で買って20倍くらいが妥当か?
成長していないところは、PER10倍でも高い。
成長が高ければRERが高くても
必ずしも割高とは言えない。
PBRは、隠れ負債があるので要注意。
ROEは、アメリカ人的な発想と聞く。
(14番目)
テクニカル
株価移動平均
移動平均かい離率
一目均衡表(証券会社の人、これ好き)
ボリンジャーバンド
サイコロジカル
エリオット波動
RSI
MACD(オシレーター系:相場の勢いを捉え分析)
騰落レシオ
少なくともこれだけ知っていると、ある程度知っている方です。
今、過去にないことが起きているので
過去の経験値を元にしたテクニカル分析は、上手くいかないでしょう。
わたしは、サイクル分析を参考にします。
(15番目)
きりがないので、ここでおしまいです。
リスク管理
オプションのルール
先物のルール
などを知らない人がやっているケースも散見される。
現物を買って、現物を担保にして取引している人もいる。
個人の自由なのでよいのですが
気をつけないといけないのは
現物下落(証拠金が減る)
信用で買っているモノも下がる。
ダブルパンチになる。
投資家は、ダブルパンチを避けるべき。
それよりもヘッジを考えるべきでしょう。
自動車保険や火災保険に加入するのもリスクヘッジです。
金(ゴールド)をお漬物程度に少し買うのもヘッジでしょう。
大事なお金を投資するのに
どうしてヘッジしないのか不思議に思う。
ペーパーマネー(紙幣、銀行券など)も立派なリスク資産です。
ファンダメンタルズ分析はもちろんですが
需給を見落とし、リスク管理ができないと致命傷になる。
通常のお金
万が一のお金
分けるべきかもしれない。
リスク管理は、特に重要です。
最後に
そもそも通貨とは何か?
そもそも投資とは何か?
そもそも株式とは何か?
「そもそも」を知らないと
投資で損する90%の人たちの一人になれる。
【株式投資の格言】
「頭と尻尾はくれてやれ」
株式投資は、損切できてはじめて成功する。
株式投資は、修羅場を経験して、体で覚えてはじめて成功する。
株式投資は、現場を知ってはじめて成功する。
株式投資は、自分の無知をトコトン知ってはじめて成功する。
株式投資は、心がけを良くしてはじめて成功する。
再度おすすめの本です。
(第一編より、早くから人気があると聞く。)
通貨戦争
宋鴻兵著
訳者は、NHK国際放送中国語アナウンサー
河本佳世氏
価値ある書物しか翻訳しないと思う。
まじめにコツコツ勉強して実践して
デリバティブ知識、グローバルセンス
歴史観、哲学、良き心構えを持っている人の中に
長期投資家がいる。
これだけ勉強されれば、鬼に金棒、さぞかし実践では怖いものなしですね。
また、いろいろ教えていただけるものと期待しています。