はるるっぴさんのブログ
第五次オイルショックの可能性
ひとりごと日記です。
プロの視点ではなく、素人の視点です。
(くわしくは専門家へ)
今日の日記を
「ホットなプアマンズゴールド(銀のこと)」にするか
みんなの株式らしく「ミセスワタナベのポジションをヒットする」のか
少々考えましたが
オイルショックにすることにしました。
適当に書いているので、興味のある方は
くわしく勉強されるとよいと思う。
特に第一次オイルショックは、教訓になるかもしれません。
第一次オイルショック
1971年8月15日 ニクソン・ショック
1973年10月6日、第四次中東戦争勃発が出発点。
1バレル3.01ドルから5.12ドルへ70%値上げを決定。
(3~5ドルから10~12ドルくらいに価格上昇。今考えれば安い値段。)
日本は、微妙な立場にあった。
日本国内の消費者物価指数で1974年23%上昇し「狂乱物価」と言われた。
以前、トイレットペーバーの会社の会長さんとお話をしたとき
「あのときは、大儲けしたよ~」
「あんなことはもうないなぁ~」
と言っていた。
以下、教科書参照。
第二次オイルショック
1979年にイラン革命起きる。
当時、日本は、イランからたくさん原油を輸入していたので困った。
OPECが原油価格を3~4段階に分けて14.5%値上げすると決定した。
第二次オイルショックの日本経済に与える影響は
第一次の時ほど、ヒドクはなかった。
日本は、2度のオイルショックを経験して
省エネの技術革新を進歩させることになる。
第三次オイルショック
新興国の原油需要が増加するなどといった理由づけで
ヘッジファンドのロボットが暴走する。(トレンドフォロープログラム)
ファンダメンタルズからは、全く説明がつかないくらい
原油価格が上昇した。
テレビなどで原油価格が上昇して困っている団体や人々が
「困っています~」と言っていたが
2008年9月下旬頃(2008年9月15日 リーマンブラザーズ Chapter 11申請)
原油価格が大暴落し
当時マスコミなどで、意味もわからず
騒いでいた評論家たちが静かになった。
第四次オイルショック
2011年に入ってからチュニジアのジャスミン革命から始まり
エジプト政権崩壊から、中東諸国にこれと言った指導者のいない革命運動が広がる。
リビア、足元はシリアと中東ドミノ倒しが発生して
中東の地政学的リスクが再認識されたことや
QE2の効果もあり原油価格が上昇している。(本当は、もっと難しい。)
日本人もガゾリン価格の上昇などを実感している。
「また、ガゾリン価格が上がっているなぁ~」
第五次オイルショックの可能性
日本で3月11日に発生した東日本大震災により
原発事故が発生した。
世界中で原子力発電の安全性に疑問を待つ人たちが増えてきた。
すでに中印で原子力発電所を受注していたフランスは焦った。
サルコジ大統領やアレヴァのCEOが日本を訪問して
原子力発電事故の事態収束に協力を表明した。
(ビジネスです)
いずれにせよ、原子力発電の安全性の問題が検証されるまで
各国とも新規の原子力発電所の建設に慎重になるでしょう。
(すでにドイツの選挙結果が証明している。)
これからエネルギーの「供給危機」が発生する可能性がある。
供給危機が発生すると世界経済は2番底に向かい
今度は需要が減少する。
すぐ思い浮かぶ問題点を箇条書きすると
○
福島原子力発電所がなくなることにより供給面でのマイナスが
具体的な数字で確認できる。
なかなか大きな数字です。
また、西日本には高速増殖炉「もんじゅ」の問題が解決したとする
ニュースを聞いていない。たまたま知っている敦賀方面の運転手さんから
三菱重工、三菱商事の方が黙々と仕事をされている話を聞いている。
原子力発電に新たな電力供給を期待できないことは
誰でもわかりますが、長期投資家は、具体的な数字で確認すべきでしょう。
○
風力発電や太陽光発電などに期待したいところもあるが
現実的には、簡単なものではない。
○
日本は、原油の輸入量の80%くらいを
地政学的リスクの高い中近東に依存している。
欧米は、日本と違い
原油の輸入先を分散しているが
日本は、エネルギー政策が不十分だったこともあり
輸入先を分散できていない。
中東問題は、日本にとって深刻な問題でもある。
本当は、内輪もめしている場合ではない。
夫婦げんかしている人も
とりあえず仲直りすべきかもしれない。
世界的に見ても
リビアの減産分をサウジアラビア増産で
カバーできると言っている専門家もいるようですが
リビア(ナイジェリアなども)の原油の質は良く
サウジアラビアの増産でカバーできないのが現実です。
○
日本の原油の輸入ルートで
ホルムズ海峡、マラッカ海峡などの
(シンガポールに行ったとき、船がたくさんあって危ないと感じた)
チョークポイントを通過しないといけないので
不安定な中東情勢は、チョークポイントの問題を表面化させる。
日本では、輸入ルートのリスク分散ができていなかったことも
リスクになっている。
○
尖閣諸島問題
ここには、お魚ちゃんだけではなく
イラク一国分の石油、天然ガスが埋蔵されているらしい。
中国との話し合いはなかなか進展しない。
中国は、資源獲得を国家戦略としているので
(アフリカの政情不安なところまで交渉にいっている)
尖閣問題で妥協すると他国との領土交渉にも影響があるので
安易な妥協はしないと思う。
尖閣での日本悲願の自国資源獲得は、容易ではない。
○
QE2(アメリカFRBの量的金融緩和第二弾)によって息を吹き返した
ヘッジファンドが原油先物取引でマーケットをまたまた混乱させる可能性がある。
プログラム売買を活発化させるだろう。
原油価格が驚くほど上がったり下がったりする可能性がある。
世界の年金基金などもヘッジファンドに一部投資しているので
自分たちのお金で自分たちが混乱することになる。
○
ここにきて為替がまた問題になっている。
今の日本経済にとっては心地よい円高水準がよいが
大震災と原発事故などによって、ますます為替が読めなくなった。
いきすぎた円高も困るし
いきすぎた円安は、もっと困る。
もし、円安になれば、原油価格(食料品価格も)が急騰し
こちらの方が困る。
(今日、明日起きることを日記に書いていません。)
(為替は難しいので、くわしくは専門家へ)
第五次オイルショックになったとき
あわてない様に、今のうちからできることは
準備しておいてもよいかもしれません。(現物資産などを確保する。)
「備えあれば憂いなし」と言ったことわざもある。
万が一食料が不足したときは
備蓄するには白米よりも玄米の方がよいかもしれません。
比較的長い期間、保存できる。
「大いなる不安定」
(ルービニ教授の本のタイトル)
これからも続くでしょう。
長期投資家は、引き続き緊張感を持って対応すべきと思う。
社会に貢献できるチャンスが来るかもしれません。