映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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円安を買えない

4月5日の日経平均は9615.55(-103.34) 雲の下だが、基準線の上、転換線9569のすぐ上でなんとかとまっている形。 ボリンジャーは下向きのTPの下。MACDは上昇、RCIは頭を打って下落。週足は基準線、転換線をなんとか維持しているが、雲の下限9665を割ってきた。9600あたりの節目を守れるかどうかが焦点だが、本格的な上昇基調に転換できずに、遅行線が雲にぶつかって押さえられ、戻りの高値をつけた印象だ。

ダウは12393.90(-6.13) 雲 基準線 転換線の上、ボリンジャーはプラスσの上、MACDは上昇、RCIは天井圏。いぜん上昇基調を維持しているが、頭は重くなっている。

ドル円は84.89 雲 基準線 転換線の上、ボリンジャーはプラス2σ84.27の上、MACDは上昇。円ル安基調で勢いがなお非常に強い。

円安にもかかわらず日経平均はむしろ上昇基調を維持できなくなりつつある。円安→輸出企業の採算改善→貿易黒字拡大といった図式が、トヨタの休業で象徴されるようなサプライチェーンの寸断によって、通用しなくなっていると考えられる。言い換えれば、震災の実態経済へのダメージが輸出企業の業績に及ぼす影響がはっきりしないと、円安で株を買うことが難しいということだろう。アメリカ経済の回復にもかかわらず、日本が世界景気の回復にのりきれないという、懸念が漂っているということだ。ただし個人的には、サプライチェーンの寸断や、電力不足、消費の落ち込みという悪い要因は、中期的には十分に復興が可能であると信じている。東北の経済的な比重は日本全体の中ではそれほど大きくなく、首都圏経済の混乱が続かない限り、夏場あたりをすぎれば復興需要も期待できるのではないか。
ただしそれには、日本がともあれ結束、団結する必要がある。政界では大連立への慎重論があるようだが、政治家は現在の危機的状況をよくわかっていないのではないか。財政の破たんが目前に迫っているときに、未曾有の震災に襲われている。それなのになおこれまでの行きがかりにこだわって協力すらできないようならば、そういう政治家は国難に役に立たないので、やめてもらいたい。
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