ISAC.WaKSさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ234件目 / 全279件次へ »
ブログ

エントロピー

元旦の朝(初夢ではなく年越し夢)、エントロピー投資の夢を見た。エントロピーとは無秩序さを表す科学的概念です。文系の人には馴染みがないかもしれませんが、エントロピー増大の法則というのがあります。「その法則とトレードと関係あるの?」って思うでしょうが、私はこの概念は使えるな!って思いました。例えば10銘柄に100万円ずつ投資したとします。このときは均一に100万円ですからエントロピーはゼロの状態です。投資の持続時間が進行するとある銘柄は含み益を持ち、ある銘柄は含み損となって銘柄ごとの資産状況はバラけてきます。すなわちエントロピーは増大してきます。ただバラけたことを喜んでも仕方ありません。利益は上がるのでしょうか。理屈では答はYesのはずです。何故なら各銘柄に配分した資金を他の銘柄に回さない限り損失は最大100万円で下方膠着性があり利益の方は青天井なので作為がなければ確率的には平均値は上がっているはずだからです。下方膠着性の考え方はすでに検証しておりそれなりの実績を得ています。今回の思いつきのキーワードは無作為ということです。完全にマーケットニュートラルな方法で低いリスクで安定して利益を上げる方法があるのではないかと考えるわけです。新規仕込みのときに買い玉と売り玉を同額建てておけばマーケットニュートラルのはずだし、銘柄の選定や売り買いの決定もすべての思惑や予測を排除して無作為に行うのです。手数料や日歩がなければこの方法は間違いなく有効だとは思うのですが、手数料や日歩を十分吸収できるかとか最適更新期間などについて今後検証したいと思います。
 今年は相場に左右されない方法で安全確実がモットーです。
3件のコメントがあります
  • イメージ
    呑気呆亭さん
    2011/1/4 23:56
    今晩は。

    エントロピー: 熱力学の概念ですね。
    たぶん、そこまでは使わなくて、ランダムネスだけで充分なのかな。

    株価を逆数で置き換えて考えてみると、
    『下方膠着性があり利益の方は青天井なので作為がなければ確率的には平均値は上がっているはずだからです。』という議論が自己矛盾を起こしそうですね。

    今年もよろしく。  (^_-)-☆
  • イメージ
    ISAC.WaKSさん
    2011/1/5 14:04
    コメントありがとうございます。今年もよろしく。

    文面にあるように下方膠着性がでるのは株価ではなくて資金です。損益を資金に加えてゆくと資金は減っていっても特殊なケース以外はゼロまでです。1/2ダウンが2回なら、1/2 x 1/2で資金は1/4になり損失は3/4です。一方、x2が2回なら、資金はx4、利益は3です。銘柄ごとに初期の資金配分を決めて利益を再投資に回す複利運用をすると、損益の確率と期待値がだいたい同じ場合、一定の期間がたつとある程度プラスになっています。
  • イメージ
    呑気呆亭さん
    2011/1/5 16:27
    > 損益の確率と期待値がだいたい同じ場合

    この仮定が一番の曲者です。
    現実の世界では、この仮定が短期的には成立していませんから。 (^_-)-☆
    統計物理学などの議論では、平均値の変化を抜き去ったものをランダム成分と見做します。
    従って、平均値の変化(トレンド)が存在する限り、上記の仮定は成り立たないと考えます。 (^_-)-☆
    また、更に複雑なことは、平均値の変化は、平均を取る区間(相場の場合は、期間)に依存することです。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。