SiGe夫さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ215件目 / 全264件次へ »
ブログ

今年の市場を振り返る

今年株をはじめた私が言うのも変な話ですが、年末ということで今年の市場を振り返ってみようかなと思います。
ちなみに、内容にはエンジニアとしての見解も含まれていますので、そのあたりもご了承くださいませ。

今年の市場を例えるなら、「転機と躍進」なのではないかと思います。
「転機」がおきたのは市場、「躍進」がおきたのが企業(の中身)です。

新参者の私から見ても、今年の市場と企業、そして政治経済の動きがかみ合ってないと感じます(私の見解としては、円安株高が現状に則していると思ってます)。
ただ、混乱、出遅れしているのは行政であって、企業はきちんと先を見た舵をとっており、その結果が今年の好決算だと思います。

しかしながら、どうしても短期的な動きに左右されやすい「市場」は、半年、1年、5年、10年、20年、30年先よりも、その日、週末という目先を見ざるを得ない、もしくは、「相対的な価値判断」しかできない動きになってしまい、市場の動きが混乱してしまったように思えます。
最も、何事においても「絶対的な評価」というのは難しいのですが・・・。

ちなみに、
「相対的」というのは、例えば、円とドル、円とユーロ、内需と外需、といった関係です。

そうした中で、過度なマイナス思考が払拭されつつある今現在になってから、市場は急速に回復してきました。
しかしその中身を細かく見ていると、これまでの市場とは違った動きになっているように思えます。
それが「二極化」です。

不安が拭いきれない中で市場を押し上げたのは、さまざまな逆風に嫌気されながらも「強さ」を見せてくれた企業で、そうでない企業は嫌気されている流れ、が顕著になったように見えます。
心理的にも、今の状態で「強い企業」へ投資家、投機家さんが集中するのはある意味当然だと思います。

私個人の見解では、身びいきもありますが、

・「強さ」を見せ代表格がハイテク銘柄
・その対極にあるのが銀行株

だと思ってます(但し、悪いのは銀行はなく、円、即ち日本という国の評価を下げている行政だと思ってますが・・・)

こういった動きの表れが「転機」だと思います。



次に「躍進」ですが、私の本職であるエンジニアの一般にはブラックボックスな世界だけではなく、家電屋を一回りしても、「躍進」が見られます。

今年のCEATECでも大盛況だった、3DTV、スマートフォン、タブレット端末といった、今までの商品の延長線には乗らない、1ランク上を行く新興勢力の登場です(LEDも忘れないでね(^ ^;))。
これは、新興国の技術水準の向上と低価格化、に苦しめられた日本企業が生き残るためには、避けることができない道です。

新興国には真似できない、高い付加価値と技術を持つ市場の開拓、逆風に耐えることができる構造改革、これができた企業が「強さ」を見せ、それができない企業は新興国との価格競争で苦戦を強いられるのではないでしょうか。

早い者勝ち、というのは物創りにおいて、極めて重要な要素です。
一度取られたシェアを取り返すためには、価格、性能面で大きなアドバンテージがないとできないのが現状です。
(一度採用した製品を別なものに取り替える、というのはエンドユーザーへの対応を含め多大な労力が必要になるので、多くのメーカーは嫌います)

・今年、逆風の中で「躍進」し、勝ち組になれた企業は、向こう数年は安定し
・それができなかった企業は向こう数年苦戦することになるだろう

ということを、今年の市場の動きを見ながら強く感じています。

とまぁ、評論家めいたことを書いてますが、これがエンジニアの世界とマネーの世界、両側面から見た私の感想です。

ではでは。
4件のコメントがあります
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。