rninkabuさんのブログ

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どうしたメルシャン!

 このほど2536メルシャンに水産飼料の不正取引事件が発覚し、株価が急落となっております。株は上場廃止の可能性もあることから監理ポスト入りとなっており、規模はそれほどではないとしても、こうして不正な決算が行われていたというのは大きな問題であり、株式市場に与える影響は大きいと言わざるを得ません。

 そもそもの話ですが、メルシャン単体ならばこんな事件も起こりうると思うのですが、酒類業界トップのキリン傘下の企業がこんな事件を起こすなんて事は考えられない事であり、その責任の範囲は非常に広いという事になります。メルシャンほどではないとしても、キリンHDも連れ安しており、一応連帯責任は取らされている感じではありますが、メルシャン自体がこの悪材料を織り込みきっていない様に思いますので、更に売られる局面もあるかと思います。半端に戻ったところを買うのは非常に危険と言うことになるでしょう。

 ただ、このまま上場廃止になるかと聞かれれば、この何倍も酷い粉飾をやったIHIが上場を維持している訳ですし、上場廃止になる可能性はきわめて低いという事になるでしょう。また、立て直しのためにキリンが本気で介入してくると思いますし、信頼回復に至までの時間はそれほど長くは掛からないのではないかと見ることが出来ます。

 確かに粉飾決算は有ってはならない非道な所業ではありますが、投資家としては見逃せないチャンスになることもあります。最初から保有していた場合は具合が悪くなる話ではありますが、その後の判断を間違わなければ、これを好材料に代えることも出来なくもないのです。買い場についてはまだはっきりと見えておりませんが、チャンスの目で監視する必要はあるかと思っております。

 まあ、資金的余裕がなくては単に酷い目に遭って終わりということにもなりかねないのですが、株というのはこんな事も起こる世界でありますので、余裕を持たずに投資している方が問題であります。そして、もしもこんな事態に立て続けに遭っているとすれば、株の売買技術以外の別のところに問題が有るのかも知れません。

 誰でも平等に勝負出来る世界でありますが、本当に勝利するのは本当に難しい世界なのです。かの有名なバフェットや、ジョージソロスも、同じ株式市場で売買をしているのです。場合によってはバフェットの指し値よりも安く買えたり、ソロスよりも大きい値幅で利食い出来たりするのです。何とも楽しい世界ではありませんか!

 ただ、いくら技術力が上がっても、勝てない人は勝てない世界でもあります。この辺に気づいた人とそうではない人は、明らかに投資成果が異なることでしょう。
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