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G20声明、財政健全化の加速要請
G20声明、財政健全化の加速要請-救済コスト、銀行負担で一致も温度差
【釜山時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は5日、共同声明を採択して閉幕した。声明は、ギリシャ財政危機など欧州の信用不安を念頭に「深刻な財政課題を抱える国は、財政健全化のペースを加速する必要がある」として、各国が経済状況に応じて財政再建を急ぐよう要請した。さらにユーロ下落や世界的株安を踏まえ、最近の金融市場の変動に懸念を表明し、国際協力の重要性を強調した。
金融規制強化に関しては、銀行の破綻(はたん)処理コストについて「金融セクターが公平かつ実質的な貢献をすべきだ」と強調。政府による救済コストの負担を銀行に求めることで一致した。ただ、「各国の状況や選択肢を勘案する」として、各国が柔軟に政策対応する余地も残した。
世界経済の現状については「国や地域で違いがあるが、予想以上の速いペースで回復を続けている」と、従来の認識を維持した。世界経済の不均衡是正に向けた相互評価では、政策の選択肢を策定し、6月下旬にカナダで開かれるG20首脳会議(金融サミット)に提示する。
また、各国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会に対し、11月にソウルで開かれる金融サミットで新たな銀行の自己資本規制強化策を提案するよう要請。この強化策は「2012年末までを目標に、景気回復が確実となった時点で段階的に行われる」と改めて表明した。
日本からは峰崎直樹財務副大臣と白川方明総裁が出席。会合後に記者会見した峰崎副大臣は「成長と財政の持続可能性を同時に実現しなければならないことが確認された」と指摘。6月下旬の金融サミットまでに成長戦略と財政再建計画を策定する決意を示した。
次回会合は10月に韓国・慶州で開催する。
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