25日後場の日経平均株価は前日比298円51銭安の9459円89銭と5連敗し、終値ベースでは09年11月30日以来、約6カ月ぶりに9500円を割り込んだ。アジア株の急落を反映し、一段安となった。北朝鮮の情勢緊迫化で投げ売りが加速したといい、売り一巡後も戻りは鈍く、安値圏で停滞した。東証1部の出来高は23億5038万株。売買代金は1兆5964億円。騰落銘柄数は値上がり239銘柄、値下がり1373銘柄、変わらず63銘柄。
中堅証券のマーケットアナリストは「9500円を割り込んだが、誤差としてみれば下値は限定的だろう。北朝鮮の問題も現時点では広がりをみせないはずだ。指標面でもいつリバウンドしてもおかしくない状況。ただ、日本企業の多くは中国を中心としたアジア市場での業績拡大を見込むが、その中国は欧州向けの輸出が多い。対ユーロにおけるドル高に伴って人民元も上昇し、中国の経済成長が鈍化してくると、間接的に日本企業にも影響を及ぼしかねない。まだ、株価に織り込むような状況ではないが、ユーロに対する不透明感が払しょくされないと、次第に強く意識されてくる」と指摘している。
業種別では、公募増資などで最大約1100億円を調達する東レ など繊維株が値下がり率トップ。郵船 など海運株や、新日鉄 など鉄鋼株の下げもきつく、コマツ など機械株も下押した。住友鉱 など非鉄金属株もさえない。野村不HD など不動産株も軟調。JPモルガン証が投資判断を引き下げたパナソニック や、TDK などハイテク株も安い。国際帝石 、JX など石油関連株も安い。旭硝子 などガラス株も下落。ファーストリテ など小売株も売りが優勢となった。
半面、関西電 など電力株は買いが優勢となり、東ガス などガス株も底堅く推移した。個別では、中国繊維大手との資本提携を発表したレナウン が値上がり率トップ。クレディスイス証が投資評価を引き上げた大日住薬 や、11年3月期連結で営業益18%増予想の駒井鉄工 なども継続物色された。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、31業種が下落した。
提供:モーニングスター社
「いつバウンドしてもおかしくない」っていうことはまだ下げるつもりですね。
というか情勢不安で株価は下げるのに何で通貨は上がるんでしょうね??