●金融引き締めのインパクトは予想以上に大きい

[曹操さん]

最近中国当局が実施した預金準備率の引き上げや不動産ローン貸し出し停止等の一連の金融引き締めは予想以上に投資マインドを低下させている。連日の売りが投資家の不安を増幅させ、更に売りを助長させているような投げ売りスパイラルか。金融引き締めが始まってからの市場の下げ幅は当初予想した下げ幅よりも大きい。すでに上昇トレンドのチャートは崩れている為、現状は下値を探りつつ固めていく展開になると予想。ここまで下げると対応策としては、いったん現金化して仕切り直しをするか、安いところでナンピン買い、またはこのまま静観するなど。小生的には仕切り直すにはタイミングが遅いし、新たに買い入れる資金もないため、このまま静観するしかない。持ち株では中国建材が大きく下げている。業績面では問題ないが、全体的な売りトレンドには抵抗できず、一緒に売り込まれている。果たしてどこまで下げるのかは定かではないが、当局の「建材下郷」という新しい政策に期待したい。その効果ははっきりいってよくわからない。２８日日本時間午前１１：００にオバマの一般教書演説が予定されている。雇用問題や外交等の問題が山積しているが、今日の内容によっては相場のトレンドに影響を与える可能性が高い。現況では米国経済は再び失速感がでてきている。オバマが景気減速懸念を払拭できるような演説ができればいいが、その可能性は低そうだ。