ぷよすけさんのブログ

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10100円レベル意識、出遅れ修正狙う資金流入も散見

26日の日経平均は後場に入り下げに転じ3日続落。187.41円安の10325.28円(出来高概算23億7000万株)と、終値ベースでは昨年12月22日以来の10400円を割り込んだ。大幅続落後のNY市場の反発の鈍さもあって小安く始まったが、外国人とみられる買い資金が入っているとの観測もあり、前場段階ではこう着ながらも底堅い展開だった。KDDIやファーストリテイリングなど指数インパクトの大きい銘柄の下げによって上値は抑えられたものの、中小型株の強さもあって値上り数は過半数を占めていた。

しかし、ランチタイムに中国の一部銀行に預金準備率の引き上げ指示との報道が伝わったことをきっかけに円相場が1ドル90円を割り込み、これを嫌気した格好から日経平均は一転、下落してのスタートとなった。中国の金融引き締め策などはこれまでも伝えられていたが、オバマ米大統領が一部政府支出の3年間凍結を提案したとも伝えられており、米中などの政策を見極めたいとのムードが強まった。後場スタートでマドを空ける形での下げとなったことで短期筋の見切売りが加速した結果、直近で強い値動きをみせていたテーマ株の一角には、反動を通り越した下げに見舞われた銘柄もあった。

日経平均は目先のサポートレベルを割り込んだこともあり、方向性としては13週、26週線などが位置する10100円レベルが意識されている。ただ、この中でも海外勢による継続的な買いが観測されている銘柄など、出遅れ修正を狙った資金流入が続いている銘柄も散見されている。東証1部の騰落銘柄は値下がりが8割を超える状態となったが、底堅さが意識されていた銘柄のほか、過剰に売り込まれた銘柄へは押し目買い姿勢を続けておきたいところ。なお、S&Pが日本国債格付けをネガティブに変更したことによって90円を割り込んでいた円相場は、再び90円半ばに上昇している。今後もオバマ大統領の一般教書演説なども控えているため、外部要因に振らされやすいことは注視しておく必要。


《PK》
株式会社フィスコプレイス
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