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7月の鉱工業生産動向をどう見る

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 今朝発表の鉱工業生産動向は、見た感じは、まず無難と言えます。しかし、それをベースとした在庫循環モメンタムの上昇が止まりました。株価と在庫循環モメンタムの連動性を考慮すれば、要注意のシグナルであると見る必要があります。

     季節調整値の前月比  原指数の前年同月比

生産      +1.9           -22.9

出荷      +2.3           -22.1 

在庫      -0.2           -10.6 

 原指数の前年同月比でみれば、出荷が22.1%減少したのに対して、生産を22.9%抑制したために、在庫は前年同月を10.6%下回る水準にとどまっているため、需給バランスが崩れていません。

 これを、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いた「出荷在庫バランス」でみると次の通りです。



 上昇基調が続いていますが、上昇のペースが急速に鈍ってきました。

 次に、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた「在庫循環モメンタム」を見ると次の通りです。

 

 「出荷在庫バランス」と似た動きです。6月の-3.89から7月のー3.11に上昇したのですが、ペースは鈍ってきました。出荷在庫バランスと似た動きである理由は、出荷価格と原料価格が同じようなペースで下落したためです。

 鉱工業在庫循環モメンタムと日経平均株価の連動性が比較的に高いため、今日の鉱工業生産動向は株価にとっては、注意シグナルを発信していると読む必要がありそうです。



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本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム  

 
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