株価上昇時の主役を保有しておきたいタイミング

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
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● 【本日のニュース】/TOPIX13連騰、業績底入れ銘柄で時価総額の増加目立つ
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4日の東京株式市場で、東証株価指数(TOPIX)が約21年半ぶりとなる13連騰を記録した。この間に時価総額が急増した銘柄をみると、業績の底入れが確認された企業が目立つ。


東証1部で時価総額が5000億円以上の企業のうち、TOPIXが13日続伸する直前の7月15日からきょう4日までの時価総額の増加率上位をランキングした。みずほFGやオリックス、大和、ANAといった「公募増資銘柄」を除いて最上位だったのはオリンパス。7月31日付の日本経済新聞が「4~6月期の連結最終損益が黒字転換したもよう」と伝えており、それに先んじて株価は上昇基調を強めていた。


このほか東芝や日産自、JFEなど、実際に4~6月期決算を発表し業績底入れが確認された銘柄が多くを占めた。


(2009/08/04付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】株価上昇時の主役を保有しておきたいタイミング
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■6月中旬から7月にかけて下落基調にあった時、私が注目してきたいわゆる“上昇に強い銘柄”は軒並み下落基調となりました。


金融、不動産、資源は特に厳しい下落を演じました。一方で、ディフェンシブ銘柄に焦点が当たり、食品などが逆行高となったケースも見受けられました。



■株式市場には波があります。小波を乗り換えながら下値で拾い、上値を売る、ということができればそれに越したことはありませんが、いつのタイミングが下値になるか上値になるのか、ハッキリとは分からない場合もあります。


私の場合、1月単位で上昇するか下落するか、という判断を下しています。
私は、7月は上昇すると判断していた訳ですが、初旬は下落、下旬は上昇、ということで結果横ばいとなりました。


では、株価はどうか。


日本経済新聞社が調べたところによれば、7月15日の直近の反転タイミング
と比較し最も時価総額が上昇したのは、みずほFG(8411)の51.42%。次い
で、オリックス(8591)が43.15%となっています。


他には、6位に日産自(7201)29.72%、14位:住友不(8830)23.40%、20位:三菱商(8058)20.74%などが挙っています。各種媒体に私が魅力ある銘柄としてお伝えしたものが、上昇局面では上位にあがり、さらに上昇率も驚異的なものとなっています。


3月11日、日経平均株価が7000円を割り込もうとし、世界的にも株価下落の大合唱の中、当メールマガジンで「株価が暴騰する予感」とお伝えしました。


シティグループの業績が黒字化したという小さなニュース記事が、ここ数年で最も大きな歴史的転換になる、と考えたためでした。その後株価は実際に暴騰と呼べるほど、数十%の上昇から数倍になった銘柄まで続出したのです。



■私は、3月11日より投資姿勢を大きく強気に転換しています。そして、まだその姿勢を変えるつもりはありません。


だからといっていつまでも強気で長期に持っていればいい、というわけでもありません。私は、次のピークはいつか、すでに分析対象を広げています。


このあたりの分析結果も、追々当メールマガジンでお伝えしていきたいと考えています。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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