木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】金融株の底上げに必要なものとは

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● 【本日のニュース】/ウェルズ・ファーゴ大幅安
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米銀大手ウェルズ・ファーゴ(NYSE、コード@WFC/U)が大幅安。前日比0.90ドル(3.6%)安の24.45ドルで通常取引を終えた。22日朝方に発表した4~6月期決算で純利益は前年同期比81%増の31億7200万ドルの大幅増益となった。米銀大手ワコビアとの合併などで収入がほぼ倍増したことなどが、収益拡大につながった。ただ、商業不動産や個人向け融資に関連した貸倒償却額などの増加が続いていたため、財務懸念から売りが優勢となった。


(2009/07/23付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】金融株の底上げに必要なものとは
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■米銀大手ゴールドマン・サックスの業績好調ぶりをキッカケに、株式市場が反転してから約2週間。


一方で、最近の金融機関の決算では、業績好調ぶりを確認しても株価は軟調な展開となっています。


22日出そろった米金融大手6社の4~6月期決算は全社の最終損益が黒字となっています。有価証券の評価損失が消え、金融危機の影響から脱しつつあることを改めて確認することとなりました。


ただ、シティグループやバンク・オブ・アメリカは、個人向けを中心に不良債権が急増。JPモルガン・チェースの不良債権比率は2.17%と前年同期の2倍超に上昇しています。



■米国の不良債権は、日本と異なり個人向けに注意を払わなければなりません。


6月の失業率は9.5%に上昇、雇用環境は最悪です。プライムローンの延滞率も増加、悪い材料を探すのに苦労はいりません。


それが、米銀の決算にも色濃く出ているわけですから、米銀株が軟調となることも分かる。



■しかし、そう考えるだけでは短絡的です。


3月中旬からの株価上昇を牽引したのは米銀株の大幅な上昇でした。さらにこれからは、株式投資の基本である、企業収益の伸びこそが株価を押し上げて行くことになるでしょう。


その動きが、4-6月期決算の好調ぶりで株価が上がるという現象に現れていると考えています。


いま、行わなければならないのは、後半戦に向けて企業を1社1社丁寧に分析し、期待値を超える企業を1社でも多く探し出すことができるかどうか、という点にかかっていると思います。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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