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●【本日のニュース】/日本株ADR16日、軟調 野村7%安
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16日の米国株式市場で日本株の米預託証券(ADR)は軟調。東京市場で日経平均株価が大幅安となったうえ、米株式市場でダウ工業株30種平均が100ドル超下落したことから、下げるADRが目立った。
野村が7%下落し、みずほFGも安い。アドテストや日産自、日立が下落した。一方、NTTドコモや京セラが上昇した。
(2009/06/17日経速報ニュースより抜粋)
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【ニュースの深層】しゃがまなければ高いジャンプはできない
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■世界的に株式市場が軟調なため、投資家はいま天井感を感じているようです。
日経速報ニュースを眺めていると、日経もずいぶん弱気になっているな、と感じずにはいられません。一例を挙げるだけでも、弱気を感じます。
● 株、「最速」戻り相場に転機か
● 株、海運市況は“ミニバブル”か 投機資金が引き揚げるとの声
● <東証>三井不など不動産株が大幅安 WSJの報道も重し
■たしかに気持ちは分かります。株価が上がるわけがない、と考えていたところに急騰したわけですから。
しかし、私は3月11日、日経平均株価が7000円を割ろうかというタイミングで当メールマガジンで「株価が暴騰する予感」と題し、緊急特別リポートの作成を宣言した訳です。
それは、明確な理由があったから。株価が暴騰する理由があったから、いまの上昇は不思議でもありませんし、ましてやミニバブルが崩壊しただの、転機が訪れたとは思っていないわけです。
■株式市場は、誰も責任を取ってくれません。
自分自身が考えた仮説、そして仮説を構築するに当たっての情報収集もすべて、自分の目で決めなければならない。
ただ、こうやって弱気を理論武装されると、悩んでしまうこともあるでしょう。
■少なくとも、3月11日に宣言した株価が暴騰する、とお伝えしてから、実際に株価が上昇した訳ですが、現在の上昇レベルは私が暴騰すると考えたレベルではありません。
いまはまだ株価上昇に懐疑的な投資家が大半です。著名投資家テンプルトンの言葉に「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ」というものがあります。
今は、強気相場が懐疑の中で育っている段階。
2009年は、上昇相場の始まりの年になった、と後から振り返ることになると私は考えています。
1万円回復でモタモタしているのは、いずれやってくる株価のジャンプの前に、しゃがんでいる状態だと思います。より高くジャンプするために、です。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)