木下 晃伸さんのブログ

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経営体質が改善するとき、株式市場は素直に上昇する

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●【本日のニュース】/三越伊勢丹、コスト400億円削減へ
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三越伊勢丹ホールディングスは2012年3月期までのコスト削減計画を従来の140億円から400億円に増額する。昨年秋以降、衣料品など高額品の不振で売り上げが大幅に落ち込み、12年3月期の連結営業利益目標(500億円)の実現可能性が低くなっているため。広告宣伝費や人件費など経費を幅広く圧縮する。


(2009/05/26日経速報ニュースより一部抜粋)



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【ニュースの深層】経営体質が改善するとき、株式市場は素直に上昇する
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■小売株への投資魅力は決して高いとは言えない環境が続いています。なかでも、百貨店株は典型例、と言えるかもしれません。


それもそのはず、既存点売上高は、前年対比二ケタ減が続いています。


業績も決して改善傾向にあるとは言えない。


では、株価はどうでしょうか。


※【3099】(株)三越伊勢丹ホールディングス

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3099.T&ct=z&t=6m&q=l&l=off&z=m&c1=&c2=&c3=&c4=&x=on&bc=


実際には、日経平均株価と連動性が高く、ここ最近の株価は上昇基調にあるのです。



■このように、日本の大企業の多くは、日経平均株価との連動性が高い。


そのため、重要になってくるのが、指数である日経平均株価になってきます。


では、その日経平均株価と言えば、米NYダウと連動性が高い。


ということは、巡り巡って考えて行くと、米国の株高が、三越伊勢丹の株価を押し上げた、ということになります。



■一見するとまったく連動しそうにない、米国と三越伊勢丹。どうしてそうしたことが起こるのでしょうか。


それは、当メールマガジンをお読みのみなさまなら、簡単に答えが分かるでしょう。


そもそも、米国株が3月10日より大幅に上昇したのは、米金融株が大きく上昇を開始したから。それは、同日にお伝えした【緊急特別リポート】で予測した通りでした。


それが、巡り巡って世界の信用力を回復させ、結果として、日本の消費マインドをも復活させ始める、ということです。


つまり、まだまだ米金融株の状況次第で、日本株、ひいては、まったく関係がないように見える日本の小売株も連動する、というカラクリを知っておかなければならないのです。



■そして、その後待っているのが、企業間の力の差。


そのとき、いち早く、企業体質を筋肉質に変えようとしている企業程、株価が大きく上昇することになるでしょう。


ただし、現在は、まだ世界が連動して動く相場。だからこそ、景気経済全体の分析が重要です。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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