19日日経記事メモ
◆米の時価会計緩和議論大詰め 朝刊
FASBは金融機関の裁量拡大を認める緩和策を提案。
範囲拡大の所は売買目的の金融資産の、取引がきわめて少ないものについて、取引枯渇が証明できれば時価評価回避可能とするもの。
金融界は満期保有目的の市場価格が大幅に下落したものについて減損処理をするところについても緩和を求めている。
しかし、売買目的が活発化、取引が極めて少ないかで時価評価するかしないかを変えようというのも、なんだか今までの時価評価への傾倒を考えると、全くしっくりこないような気がする。
どちらかというと、この案がもし通ったとしても、それ以上の時価評価をやめるという範囲拡大はやめてもらいたいと思うのでした・・・
逆に開示後退のイメージだ。。。
◆トリプルB以下の企業、社債発行半年間ゼロ
投資家が慎重姿勢
償還資金は借入で。
上乗せ金利5%超 高格付け企業に資金集中
電力会社などの高格付け企業が積極的に起債した結果資金が偏在する傾向
低格付け企業の社債償還資金調達手段
ANA 500億 銀行借入、社債、手元資金取崩
双日 750億 銀行借入、社債
三菱マ 150億 銀行借入
大王紙 100億 銀行借入
阪和興 100億 協調融資
光通信 100億 手元資金取崩
古河電 50億 私募債、銀行借入
◆不適切な会計処理等を公表した主な企業
伊藤忠 物流を伴わない実質的な金融支援取引
スギHD 元取締役が資金着服
オオゼキ 入金伝票の改変などで元長残高水増し
鹿島 架空循環取引
GSユアサ 架空売買や架空工事請負
ビックカメラ 不動産証券化の際の不適切な会計処理
エプソン 海外子会社による売掛金の過大計上
IHI 中古建機売買を通した実質的資金援助
キユソ流通 顧客に対する不適切請求
◆業績悪化懸念くすぶる 信用リスク指数高止まり
CDS市場でリスクの大きさを示す指数が高止まり。
足もとの株高が指数を押し下げているものの年度末を控え信用リスクを回避したい金融機関などの買いが入っている。
不安定な動きが続く可能性あり。
CDSの主な買い手は企業が発行する社債や貸出債権を保有する投資家。代表的指数はアイトラックス・ジャパン(国内主要50社で構成)
◆FRB国債3000億ドル購入
追加供給1兆ドル超
FOMCで長期国債を半年で最大3000億ドル購入すると全会一致で決定。
住宅ローン担保証券の購入増額などとあわせ、追加の資金供給は合計で1兆ドル超。
声明のポイントは
ゼロ金利政策、FF金利の誘導目標を0-0.25%に維持、長めの期間になる可能性
量的緩和策としては、長期国債購入(今後半年で3000億ドル購入)、住宅ローン担保証券購入(2.5倍の1兆2500億ドル)、政府機関債購入(2000億ドルに倍増)
米長期金利が急低下。
量的緩和策の拡大による景気下支え効果が見込めるということで株式相場も上昇。
むむむむむ、量的緩和政策のボリュームが・・・心配される・・・
ちょっと危険なんじゃないんだろうか?「ドル」は大丈夫なんだろうか・・・