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何故日経225なのか?株価対策とNT倍率
《NT倍率投資法・基礎編》
日経平均/TOPIXの比率を一般的にNT倍率と呼んでいます。
日経平均は東京証券取引所に上場している代表的な225銘柄の単純平均をダウ倍率で
調整した指数(インデックス)です。またTOPIX(東証株価指数)は、
東京証券取引所第一部市場に上場しているすべての銘柄を時価総額ベースで指数化した
指数(インデックス)です。ともに日本の株価の推移をみる上で使われている代表的な株価指数です。
両者の算出方法の違いから、NT倍率は下記のような相場局面で大きく上下に振れるケースがあります。
日経平均は値嵩株の影響を受けやすく、値嵩株(主にハイテク関連株が多いですが…)が
大きく上昇する局面では、TOPIXよりも日経平均の上昇率が大きく、NT倍率が上昇します。
一方で、TOPIXは時価総額の高い銘柄の影響を受けやすいですから、時価総額が大きい銘柄
(主に銀行株)が大きく上昇する局面では、NT倍率が低下することになります。
これをまとめると下記のようになります。
ハイテク関連株が大きく上昇 → NT倍率が上昇
ハイテク関連株が大きく下落 → NT倍率が下落
銀行株が大きく上昇 → NT倍率が下落
銀行株が大きく下落 → NT倍率が上昇
下記はNT倍率(=日経平均/TOPIX)のチャートです。
1993年以降のデータをみると、9倍から14倍の範囲内で推移していることがわかります
(2001年以降では9倍から11倍弱の範囲内を推移)。
日本が金融恐慌に陥り、銀行関連株が低迷していた1990年代は概ねNT倍率が高かったことがわかります。
また、世界的にITバブルが形成された1990年末から2000年初頭にかけてはNT倍率が上昇、
その後ITバブル崩壊の過程でNT倍率が急低下したことも読み取れます。
ハイテク関連株が大きく上昇と銀行株が大きく下落が原因でNT倍率が上昇しているのがわかるだろう
政府の株価対策はあくまでも日経225
日経225の値嵩株を上げれば日本株は大丈夫とニュースに出る
マスコミはこんな事さえも知らないので日経平均は・・・とニュースが出る
NT倍率のチャート
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0139
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