映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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シテイ公的管理を嫌気

27日の日経平均は、7568.42(+110.49)。水準としては転換線7432を回復。基準線7730に向けて上昇している。RCIも底打ち反転しており、目先は戻りを試す展開。もっとも週足は転換線8240の遥か下で、まだRCIも下降基調なので、戻りは限定的で、まだ1月ぐらいは下値を試してゆく局面であろうか。

27日のNYダウは、7062.93(-119.15)。転換線7439の遥か下で、日経平均よりさらに勢いがない。RCIも底をはっており、反転上昇の雰囲気はない。週足も転換線8060の遥かに下である。RCIは底にあって、さらにどっと下げるとは思いにくいが、上昇のきざしはまだない。

ドル円は97.70(3月1日時点)。日足は雲を抜け上昇しているが、基準線が雲の上限に当たっており、RCIも天井圏なのでそろそろ上げも一服しそうだ。週足も基準線98.13のところまできており、このあたり抵抗が強そうだ。ただ日足のMACDはプラス圏を上昇、週足のMACDもマイナス圏ながら上昇、週足RCIもまだ上昇しており、上昇圧力もかなり強いので、節目を抜けるかどうかが注目だ。節目を抜けるとまだ上があるかもしれない。

NYの週末の下げは、シテイの株を36%政府がもち、事実上の公的管理に入ることを嫌気した形である。ということは、シテイなどの破綻リスクをまだ市場は完全に織り込んでいなかった、ということを意味している。NYダウの下げがまだ足らないといっている人もいるが、確かに3月末の検査終了まで、不良債権の大きさがぼろぼろと明らかになり、主要金融機関の破綻の可能性がとりざたされるたびに、下値を模索する動きになるかもしれない。日本の場合には、日債銀、長銀につづいて、大手スーパー破綻を経て、りそなの国有化までいったが、うみをだしきるまでは、陰鬱な展開がつづきそうだ。元凶の住宅市場や個人消費に明るい兆しがまず見えないと、上昇のきっかけはつかめそうもない。

一方為替は不思議なドル高を続けている。GDPの数字の悪さももちろんあろうが、財務大臣のへろへろ会見が改めて日本の政策当局の無能ぶりを海外投資家にみせつけたということで、政策期待がテーマの相場で、日本が売られるのは当然ともいえるが、それにしても、アメリカの悪さをさておいて、ドルが強くなりすぎとも思える。あるいは日本、中国へのクリントン歴訪によって、ドルを支える点で政策当局の足並みが揃ったということを反映しているのかもしれない。皮肉なことに、その円安のおかげで日本の株価はNYダウよりましな動きになっている。もっともいずれも政策期待、政策失望という主観的な要素が大きいだけに、状況によってはふれが大きくなりがちだろう。
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